ご飯粒と箸使い

DSC00280.jpg
Carl Zeiss Makro-Planar T* 50mm F2 α7ⅡS
おかずとご飯。残してはいけないのはどちらか。この話をするとかなり多くの人が、ご飯と答えます。お米を残すことに、ほとんど罪悪感のようなものを感じているようです。しかも、単に完食するだけではだめで、お茶碗にこびりついた粒も綺麗に取るのがお約束というか礼儀になっているようです。「お米一粒には8人の神様が」「作ってくれた人に申し訳ない」「片づける人の気持ちになって」理由はいろいろですが皆さん一粒残らず綺麗に食べるのが当たり前になっているようです。なかには「残すと目が潰れる」といわれた人もいて、ほとんど恐怖による支配です(汗)DSC00727.jpg僕の育った家は真逆。「お腹がいっぱいになりそうだったら、ご飯を残して、おかずを食べなさい」栄養があるほうを優先して食べろという理屈です。お茶碗のご飯粒に関しても何も言われませんでした。おかげで、後々困ることになるのです。友人と一緒に食事をする時「ご飯を残すなよ」「汚い食べ方するなよ」こんな風に指摘されました。それも結構強い調子で。最初は何で?という感じでした。しかし、何度も言われるうちに、ひょっとして我が家はマイノリティなのかも、と。DSC00718.jpgもう一つ困ったのは、お箸の持ち方。これについても、親は放任で、使いたいように使わせていました。そのころの僕の箸の持ち方はお箸が平行ないしが逆ハの字になっていたように思います。高校生のころから周囲に指摘され始めました。心優しき友人のひとりはわざわざ正しい持ち方を教えてくれて、矯正しようとまでしてくれました。それでも僕は「うるせいな、ほっとけ」くらいに思っていたのです。大学の頃、先輩から「箸つかいの汚いやつとは食事したくない」と言われたのはショックだったなあ。直ったのは、医者になってから。手術道具の使い方を工夫しているうちに、道具は正しく持たないとうまく機能しないという事がやっとわかったのです。お箸も同じなんですね。DSC00791.jpg残ったご飯粒や、箸つかいに関して困るのは、自分のやり方を強制するするひとが結構いるんです。「下品なやつだ」くらいに思ってくれればいいのに、居丈高になって、「変だ」「間違ってる」と言うのですよ。以前、安倍首相一家が食事している写真が公開されたんですが、箸の持ち方が全員ヘンだという話がネットで話題になったのです。これが「美しい国」のリーダーの姿か、なんて揶揄されてました。これには正直慄然としました。そうやって人の箸使いを監視してるヤツがこんなにたくさんいるのかって。DSC00838.jpg指先を洗うフィンガーボウルの水を間違えて客が飲んだら、自分も飲むという有名な話があります。この寛容さのほうが好きだなあ…。ひどい箸使いも、やれやれと思って放っておけばいいのに。マナーの専門家と称する人物がTVで「正しい箸使いというのは、相手を不快にさせないための技術です」なんて得々と解説してまして、ムカムカしました。馬鹿野郎、てめえの飯種じゃねえかなんて画面に向かって毒づいてます。DSC00750.jpg美しい箸使いもご飯粒を残さないのも、日本人の美意識として素晴らしいものだと思います。これからも親から子へ、そのまた子へと脈々と受け継がれていくのでしょう。でも、「相手を不快にさせない技術」が絶対視されて、「自分が不快にならないためのルール」になっていくのはヘンです。食事中、相手の箸使いが気になって仕方ないというのは、もはや強迫観念のレベルに達してると思うよ。
ま、偉そうに言ってる僕も「クチャラー」はきついけどね。知りません?くちゃくちゃ音を立てながら食事をするひとのことです。あれは無理だわ。



箱の無いカメラなんて・・・

DSC_3506.jpg
Nikon D5 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

先日デジカメWatchに、薄くなった新型のライカM10と既存のライカMの比較が載っていました。記事を見ると確かに薄くなってる。この間、自分で触って見たときは全然違いがわからなかったので、すごくびっくりしました。02_20170203081903564.jpgサイトに載ってる画像を頂いて来ちゃいましたけど、かなり違うでしょう?こんなのも分からないなんて…鈍いなあ俺。かなりがっかりしましたよ。しかしよくよく画像をみると
「あれ・・・これ、M10のほうが少し前に出てねえか?」
きちんと並べてないんですよ。ボディの手前側だけ見てると、M10がうんと薄く見える。そういうセコイ小細工はやめてほしい。00000003237178_A01_20170202204042417.jpgどうにも気になるので、またしてもライカSLを見に行ってきました。ここで問題はやっぱし価格。新品で¥943,920。めまいがするほど高い…ちなみにSLを中古で売る場合は¥398,000。半額にもならない。実に57.8%もの下落率となります。キビシイねえ。l (1)ノクティルックス M50mm F0.95 ASPH.。後光がさしてますねえ。眩暈がするほど美麗です。いつかは手に入れたいなあ。しかしこれの買取はSLよりひどい。新品が¥1,374,800。買取は¥522,000。新品価格の38%にしかならない…いいじゃあないかシアワセならば。601_mono5.jpg中古でいいタマはないかしらん。聞いてみると「開封品」というのがあると。飾っていただけで、操作はしていないという個体。10万円安くて新品保証が付く。見せてもらうと、新品なんでピカピカなんですが底面にはっきりとわかる凹みが1箇所。よく見ると、もう一箇所ある。なんじゃこりゃ。すぐさま却下。次に「新同品」という実に魅力的な響きの個体を見せてもらいます。なるほど、とても綺麗でこれはいいじゃないですか。しかし、箱がない。ビニールのプチプチに入ってる。エアーキャップって奴ですか。あれに包まれてた。「あのう・・・箱はないんでしょうか」「この商品にはついていませんね。当店では、箱なしでも値段は変わりませんので」pp_5120G-001_01.jpg高級腕時計の王者、パテックフィリップ。このなんの変哲もなさそうな時計が200万オーバー。でもパテックだと知ってるから、シンプルな中にも深みのあるデザインと感じるわけです。これがチープカシオみたいなプラケースに入って割引販売されてたら買う気する?20170204_173451[1]僕は年季の入ったカシオの腕時計ファンで、チープカシオも好き。別にカシオをくさすつもりはないです。だけど、高額商品にはそれなりの扱いってもんがあるでしょ。クルマ買いに行って紙コップの麦茶が出てきたらがっくりするのと同じです。箱がないなら新品買おうかとまで思いつめたところで、自分でもびっくりしました。新同品と新品の価格差は20万円以上。自分にとって箱はそんなに大事なのかと。DSC_9191.jpgネットで「開封の儀」というジャンルのレビューがあります。買った商品を箱から開けて取り出すところを実況中継するものです。僕、アレが好きなんですよ。書いてる人のワクワクが伝わって楽しくなるし、付属品も漏れなくレビューされることが多いので、中古で買う時の参考にもなるんだよね。特に、ライカの商品箱は素晴らしくよく出来てるんですよ。理不尽な価格にもめげず、購入したユーザーをもてなしてくれます。もう写真なんかどうでもいい(爆)DSC02630_201702072250099e0.jpgなんかいろいろ見ているうちに、頭が混乱してきましていったん退却しました。また出直しです。帰りにニコンのコーナーに寄ったら、何だかビリビリと来るものがあって、レンズを買ってしまいました。次回はその話。




なぜライカSLに惹かれるのか

P1030450.jpg前回途中で寝落ちしちゃったんですけど、本当はM10じゃなくてライカSLを見に行ったんです。ライカSLは35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載するミラーレスカメラ。今回、店頭で試したんですけど、しびれましたね。その重さと値段に。overview_gallery_05_2002x1126_teaser-1200x675_201701261940180c1.jpg持った感じはすっと手になじむ感じでわくわくするわけですが、いかんせん重い。バッテリ込みで847g。レンズが1140g。ミラーレスじゃない一眼と同じくらいな感じです。そして値段は一式で150万超。いやあしびれる。長く持つと手もしびれる。IMG_4493.jpgでもねえ・・・やっぱりイイのよね。触っていると、徐々に陶然とした気持ちになり、脳に花が咲く。「コレください」と言いそうになる。必死に自制心を呼び起こして、「高すぎですよね、ちょっと手が出ないなあ」と店員さんに話すと「限定100セットでレンズ付きの商品が出てます。そちらだと126万円です」だって!ぶひー。30万安いじゃん。超オトク!IMG_4851.jpg心は千々に乱れるわけですが、標準ズームとボディで120万って全然得ではないよね。冷静に考えれば。住宅を買う時に2800万と3000万の物件を見たときに、キリがいいから3000の方にしようみたいな。200万の違いが200円くらいに脳内変換されてる。それに近い。これは何なんだろう。DSC_2038_201701262151449e2.jpg高いのが当たり前なんだ。そういうものなんだという先入観。舶来品に対する憧れなんですかねえ。外国で作られたものに対する憧憬というのは昔からありますものね。平安時代からずっと(爆)。有名なのは唐物(からもの)と言われる一連の美術品。なかでも唐物茶入を所有することは、戦国武将にとって大変なステータスだったようです。Japanese_-_Tea_Caddy_in_-Katatsuki-_(Shouldered_Jar)_Form_-_Walters_491171_-_Profile.jpgこれが国ひとつと同じ価値があったというのですから。有名なのは滝川一益で、武田勝頼を討ち取った恩賞に領地を与えられ、さらに関東管領に任じられたというのに、本人が本当に欲しかったのは茶器で、それが貰えなかったと嘆いていたという。そんなにスゴイのか。DSC_2008_20170128215937196.jpgこれは茶入とは違う。写真機なんで、撮れなきゃ意味がない。そのはずなんだけど、カメラについては世界で一番目が肥えているはずの日本でライカ人気が衰えないというのは、やはり我々の琴線に響くものがあるんでしょう。単に舶来品だからではなく。Cross-Category-Teaser_vier-neue-Objektive_960x640.jpgSL用のレンズについては、2018年までの間に、次々登場する予定。どれも皆デカくて重そう(汗)デジタルカメラになってからは、高感度画質とか周辺光量とかわかりやすい指標があるんで、ライカにはキビシイ時代かな、と思います。
でもね。見たり触ったりすると、グッと来る感じは国産メーカー品では得難いモノがあるんですよ。カメラが好きなひとなら、いい仕事してあるのが分かると思うんだよね。単にライカが好きだからでしょ?って言われると返す言葉もないけどさ。やっぱりコレも唐物なのかしらん・・・。



ライカM10にさわってきた

1_20170125083819eb5.jpg先日新宿のマップカメラでライカM10に触ってきました。初代M型ライカであるM3とほぼ同じ厚さにスリム化!あのサイズでデジタルになればなあと長年願っていたオヤジたちの熱い視線を浴びております。3_2017012508382372a.jpg「ちょっと試してみたいんですが」とお願いすると「レンズは何㎜にしましょうか。50㎜?ではアポズミで宜しいですかね~」と手際よくレンズをセットしてくれました。ちなみにアポズミ=アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.は個人的に最も男らしいレンズだと思います。なぜって死ぬほど高いのに、下取りが最悪なんです。1336681224000_860529.jpg50㎜レンズのなかでもぶっちぎりに解像力が高い。ライカレンズの最高峰であるアポズミの価格はヨドバシで99万3600円。うひー。でも、売るときは上限で36万円。これはひどい。理由はマップの棚を見ればわかる。ほぼ未使用の中古がいっぱい(汗)みんなすぐ飽きちゃうのかねえ。使ってみると普通だったという。ま、50㎜F2ですから。3 (2)さて、話をM10に戻します。比較のためにライカM-Pを並べてもらいました・・・薄くなってるのかな?よくわからないや。やや戸惑いつつ、店内でひとしきり撮影してみた感想としては、「すげえ厚くて重い。これ本当に新型なの?」
いや、申し訳ない。途中まで店員さんが間違って旧型機を出してきたのかと思ったです。店員さんは「M-Pと較べるとかなり違いますよね」いや、全然わからん。あえて言えば、ほぼ一緒。鈍くてごめんね。2_20170125083820b89.jpg違いがはっきりしたのはファインダ。確かに見やすくなりました。それと、中央部しか拡大できなかったライブビューが周辺部でも出来るようになりました。ようやくまともなデジカメになった。背面ボタンは大きく少なくなりました。老人向けの簡単スマホのようで、非常にカッコ悪いと思います。配置が美しくない。4_20170125083825cbf.jpg外付けのEVF、ライカ ビゾフレックス。これはライカT用のものと共通でしょうか。見やすく実用性の高いアイテムですが、付けた姿がいかにも不格好。せめて前面にロゴを入れてくれればなあ。文句ばかりで申し訳ない。でも、買おうとしてる方たちには、ぜひ触ってからの購入をお薦めしたい。サイズ感を気にして買われる方が多いと思うんですが、そんなに劇的な変化は感じなかったんですよね。うーむ。


さまよう幅広足 4Eのカッコいい靴を探す

P1030016.jpg中年デブになって驚いたのは、足も太るということです。以前愛用していたナイキのかっちょいいスニーカー達がまるで履けない。無理してはくと数時間で足が痛くなる。仕方なく、幅広の靴を探しにいくわけですが、これがもう、どれも野暮ったいものばかり。オシャレな靴ってみんな幅が細いんだよね。DSC02669.jpg有名なところだとNewBalanceが幅広の靴をだしてますが、どれもこれも地味かつシブいやつばっかりなの。同じく幅広足の父は「GOLF」という靴を愛用してますが、これも見事におっさんテイスト満点なんで勘弁です。ネットで「スリッポン 4E」のワードで検索してあれこれ試してみました。P1150007.jpg
PRO COMFORT(プロコンフォート)

革靴メーカーのマドラス製。「かるい!まがる!やわらかい! スリッポン カジュアルシューズ」とのことです。履いた瞬間、「おお」と思いました。とてもいい感じ。足の前方も甲も当たるところが無くて楽に履けそうです。P1150008.jpgオヤジシューズにありがちなテカテカした革でなく、スエードです。スウェードと気取っていうヒトがいますが原語はsuède。ローマ字読みだとスエード。でも、もともとスウェーデンの意味だし、発音もスウェードが近い。どっちにしたいんだお前は。インソールのオレンジも良い。唯一こまるのは、このインソールが妙に前傾してるの。履くとスキー靴みたいに前のめりになる。男はいつも前のめりで、という幕末の志士っぽいスピリットで着用するのがいいかも。
オヤジ臭 ☆
快適性 ☆☆
やはり長時間前のめりは疲れる気が…。
P1150010_20170117202048573.jpg
SPALDING ON-241

スポルディングは1876年創業の超老舗スポーツ用品メーカー。公式サイトでは靴は売ってない…ライセンス商品なのか?上から見るとなかなか高級感があってイイ感じ。インソールもライムグリーン/パープルとかオヤジ臭ゼロ!P1150009_20170117202047b8f.jpg横から見るとテカテカとした安っぽい合皮でちょっと萎えるけど、履いてるときは見えないしOK。で、実際に使ってみると、足全体が柔らかに包まれる感じ。今までの幅広スニーカーとは一線を画してます。これはマジにいいかも、と思ったのは1分くらいでした。キツいんです。つま先が。明らかに小さい。何度も確かめたんだけど26cmと書いてある。これはワンサイズ上を選ばないとダメみたいね。ネットで靴を買うこと自体が間違ってるという話もあるわけで…。
中敷きの配色☆☆☆
快適性 採点不能
27㎝を買いなおすか思案中・・・。
P1150012_20170117204005d55.jpg
丸五 マンダムセーフティーLight767

丸五は岡山県の作業靴メーカー。非常に豊富な商品ラインを有しており、ネーミングも
「高所高鳶 極(きわみ)」とか「屋根やくん」等、個性が光ります。今回購入した靴のペットネームは「マンダム」 うーむ、マンダム。ある年齢以上の方はチャールズ・ブロンソンの顔が浮かんでくるかもしれません。しかし、実際の靴をみての感想はマンダムじゃなくてガンダム。P1150011_20170117204003ca9.jpg小学生御用達のスポーツシューズ「瞬足」のコーナーに置いてあっても違和感がない。肥満した中年の親父が着用するのはいかにもツライ。履き心地はイイ感じなんですが、右足の内側にちょっと当たるところがあり、長時間履くと少し気になります。残念。丸五はかかとを踏んでもスムーズに履ける「踏めるくん」という商品も出してます。革命的だよなあ。これからも頑張ってほしいですね。
少年の心 ☆☆☆
快適性 ☆☆
マンダム、逝きます!
P1150003_20170117203959f3a.jpg
アシックス 旅日和 TB-7817

日本が誇るスポーツシューズの雄、アシックスが製造するウオーキングシューズ。素晴らしい履き心地です。快適性については全く不満が無いです。しかし、この野暮ったさはどうなんだろう。いかにも合皮というテカテカの質感。P1150006_20170117204002320.jpgしかも、ペットネームが漢字(汗)オヤジ臭を通り過ぎておばあちゃんだよ。このネーミングセンスは、デイサービス「なごみ」とかと一緒。座敷の店で靴を脱ぐとき、すげえ勇気が要ります。同窓会とかでありそうじゃん?好きだったあのひとも今や「旅日和」・・・なんて。P1150005_201701172040004e6.jpgさんざん悪口言ってますけど、この靴は本当に快適です。旅日和が気にならない人にはおススメです。まだ言うか、お前は。だって、上から見ると、中敷きにばっちり旅日和って書いてあるんだもん。

ほのぼの陽だまり度☆☆☆
快適性☆☆☆
いっそ「浄土」「涅槃」みたいな極楽を連想するネームにしてみるとか。余計ダメか。

いやあ、靴選びは本当に難しい。どこかが当たって痛いとかは論外ですけど、最初いいなと思っても、長い時間はいてると疲れるな、コレとか。やはりある程度使い込まないとわからないです。いいなと、と思ってもう一足買いに行くと、お店に置いてなかったり。四半期ごとに入れ替わるからね。ましてや幅広足用の靴なんて、なかなか置いてないし・・・。


プロフィール

panoramahead

Author:panoramahead
ハイスピード動画公開中
youtube.com/user/panoramahead

カテゴリ

since 2010.3

検索フォーム

QRコード

QR