月刊 地獄ライフ

芥川龍之介の小説、「蜘蛛の糸」
誰でも知っている話です。

主人公のカンダタは

「人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた」

という大泥棒。

しかし彼が生前にたった一度だけ善いことをしたのを
お釈迦様が覚えていた。

小さな蜘蛛を踏み殺そうとしたカンダタが

「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。
その命を無暗むやみにとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」

と思いとどまったというもの。

その善行を覚えていたお釈迦様は
カンダタを地獄から救い出してやろうと考え、糸を垂らします。

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この小説の影響力ってすごいよね。

何となく全日本的に「蜘蛛は殺しちゃダメ」
っていう空気があるでしょ?

ま、ゴキブリは遠慮なく殺すわけですが(汗)

それにしても、どうすればカンダタは天国に
行けたんだろう?時々考えちゃいます。

あとから登ってくる、何百、何千という罪人たちには
目もくれず、ひたすら登れば良かったのか?

番人の鬼に

「すいません、これ登ってみてもいいすか?」

なんて、一応話してみるとか。トゲのついた
金棒でぶん殴られて終わりだろうね、きっと。

いったん下りて、針の山の上に立って、大演説。
皆で力を合わせて脱出しよう!なんて。

そんな協調性があれば、地獄には来ないやね。
みんな我先に登ろうとしますよ。

結局ダメだったんじゃないか。一瞬希望を与えただけ。
だって、蜘蛛一匹だよ?

ひとを殺したり、放火をしたりした重罪が
それでチャラになるなんてねえ。

世界中の悪人が蜘蛛を大事にし始めるよ。

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僕が好きなビートたけしの地獄の小噺。

3つの地獄の中からひとつ選べといわれて
「火の海」と「氷の山」と「肥溜め」を見せられる。

火で焼かれたり、氷の上を素足で歩かされたり
前の二つは、いかにも辛そうです。

肥溜め地獄は臭いはひどいけど、中の罪人たちは
タバコを吸ったりしてる。

これなら、我慢できそうだと肥溜めに浸かると
鬼がやってきて、

「さあ休憩は終わりだ。みんな潜って~」

P3152450.jpg

地獄では閻魔大王が罪人を裁くわけですが
今でも閻魔帳は手書きなんですかねえ?

人口爆発のあおりを受けて、きっと
電子化されてるはずだと思うんだよね。

出版社もあったりして、かなり近代化は
進んでいると思うよ。

「月刊 地獄ライフ」

なんてーのが、闇で出回ってるの。
見出しは

「ついに発見!針の山無痛ルート完全攻略」
「色別、鬼の性格判断」
「初心者におくる快適地獄ライフ」

ウソばっかり書いてあるんです。何しろ
悪人だけの世界だから。でも飛ぶように売れる。

善人ばかりの天国よりは、面白そうです。
一泊二日くらいなら行ってみたい気もします・・・。




写真はすべてE-M1

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コメント

No title

センセ、こんにちは
炎熱地獄のような引っ越し作業でセンセはいったい何を見たのか・・・
お疲れ様ですm(__)m
でもさ、いまどきの引っ越しってぜ~んぶ業者さん任せじゃなかったっけ?
だっくは仕事柄随分と引っ越しさせられたけど、殆ど自分でトラック運転して運んだなぁ・・・
あ、何の話だっけ?
地獄?蜘蛛の糸?
センセ、死んだらそれでお終いですよ、消えちゃうんだから。あの世なんて、ナイナイ!
だからしっかり貯め込んだゼニは持ってけないですよ~。

No title

だっくさん

蜘蛛の糸は大好きな話で、読むたび妄想が膨らむんです。
人殺しも放火もクモの命も、お釈迦様にとっては等価なんだ!
とか、いろいろ深いんですよ。
でも突然記事にしたのは何故なんだろうと思ったら
引越しだったんですね。言われてハッと気づきました。
なんと単純な・・・。

こんばんは

センセのこの手のお話は、いつもついつい引き込まれちゃいますね~
これで思い出した事があります、まだ若い頃福祉のお仕事をしていましたが
国の世話になっていた一人暮らしの初老の男がアル中で亡くなりました
僕は方々駆けずり回って、やっと無料でお経を上げてくれるお寺を探しました
そこのお寺でお経を上げている時、その男の元妻と言うのが駆けつけました
そして、僕の耳元でこう言ったのです「前夫は前はキリスト教の伝道師をやって
居たんですが、これでかまわないんでしょうか~~~」と
私は困りましたが、その元妻に言いました「イイの、イイの気にしないで~」と
元妻は、お葬式を挙げて貰って文句も言えず、了解しました~
いまでも、僕は時々思い出します、あの時あれで良かったのかな~って
そこでその直後、不謹慎にも一句出来たのです
「閻魔王 裁きに困る 伝道師」 いやホントの話です。

No title

ぷっ、面白く拝見しました。
閻魔様はジャッジに忙しいので、閻魔帳は祐筆の鬼が記録しているはずです。
もちろんシャープの最新ワープロ書院を使っているものと思われます。
今月号の「月刊 地獄ライフ」は
特集「対談 閻魔とヨハネ大いに語る」
なんていかがでしょうか。

Re: こんばんは

TKNさん

こんにちは。いや~まさに事実は小説より奇なりですね。
福祉のお仕事をしていると、いろんなことに出会うのですね。
でも「イイの、イイの気にしないで~」
これって、TKNさんの人柄が表れてますよね。
普通だったら、怒るところでしょう?せっかくいろいろ手配したのに
なんだよ!って感じですよね。でもそこをうまくスルーして。
それにしても、面白い話だなあ・・・。

Re: No title

monopodさん

>最新のワープロ書院
あっはっは!多少タイムラグがあるのがリアルです。
調べてみたら2003年まで発売してたんですね。結構ロングセラーだったんですね。
ま、祐筆の鬼がMacbookAirとかでパチパチ打ってたりしたら
「これってドッキリカメラじゃねえか?」
とか思ってしまいますもの。

はじめまして

どうも、初めまして。Tanskともうします。
ネオ一眼のFZ1000で作例を見ていたら
たどり着いた次第です。

最近は、RX100無印で撮ることが多いです。


僕らがコンデジに憧れた20年前。
100万画素のコンデジが10諭吉ってのが
嘘みたいに進化しました。

なので、その頃の憧れが今の散財に至っております(笑)

これからも、ちょくちょくブログ見させてください
よろしくお願いします。

Re: はじめまして

Tanskさん

こんにちは、はじめまして。コメントありがとうございます。

>FZ1000で作例を見ていたら たどり着いた次第です。
遠路はるばるようこそおいでくださいました!

そういえば、一昔前は「メガピクセル」という売り文句が
ありましたね。確かにあの頃のデジカメは恐ろしく高価だったです。

どうぞ、お気軽にお立ち寄り下さい。
これからもよろしくお願いします。

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