マクロスヰター

50年以上前のレンズです。
ですが今もかなりの人気モノ。

MACRO-SWITAR 50mm f/1.8
DSC_2765.jpg

写真家・沢村徹さんの本を読むと
繰り返しこのレンズに言及しておられます。

いわく「美ボケレンズ」
「冬日のもとですら甘い色合いを醸す」

(オールドレンズパラダイス2より 翔泳社)

Cマウントのマクロスイターについては
そのボケ味を

「被写体が音も無く霧散するような味わい」
「気化するように儚い」

(オールドレンズレジェンドより 翔泳社)

いやはや、もはやレンズの解説じゃないですよ。
ウヰスキーならぬマクロスヰターというレベル。

すっかりその語り口にやられてしまいました。

KIPONのマウントアダプタ経由でライカMに。
DSC_2759.jpg

最初に気づくのは、ヘリコイドのギア比が
異常に低いこと。

回しても回しても、なかなか∞になりません。

それだけ精密なピント合わせが出来ると
いうことなんでしょうか。

ちょいと撮ってみました。

L1002861.jpg
LEICA M ISO200 F2 1/750秒

うーむ・・・ボケるなあ。大きい。
それ以外の感想は・・・えー(汗)

マクロレンズのボケ味をどうこう
言えるほど経験無かった。いま気づいたけど。

無理して語ろうとしても引き出しが無い。

童貞が語るナンパのHow toみたいな。
言えば言うほど、ひたすらイタい。

持ってるレンズと比較してみようかな。
僕の持ってるマクロで一番といえばコレ。

Makro Planar T*2/50 ZF
316339-carl-zeiss-makro-planar-t-2-50.jpg

こいつはマジにすごいレンズです。

開放のF2からカリカリ。あまりに鋭いので
絞っても画質変化がないという。

よく開放からシャープってフレーズが
ありますけど僕はこのレンズしか経験がありません。

確かにシャープだけど、やっぱり開放は
甘い。そういうのが普通ですよね。

これはひとつの物差しになるレンズです。

もう一つ、ライカMにつくマクロとして
ズマールも参戦させることにしました。

フィルム時代の接写装置です。

DSC_8866c_201309250912101a8.jpg
DSC_8861_2013092509120765e.jpg


フィルムと違って、ライカMならライブビューで
フォーカスを合わせられます。

今回はマクロチューブだけ使うことにしました。

DSC_2644.jpg

長い(汗)これだとどれくらい拡大できるのか。
大いに楽しみです。

さて、実写です。

まずはマクロスイターから
最短撮影距離で。
L1002673.jpg
Macro Switar 50mm f/1.8 
ISO 800 F2 1/15秒

モデルは深海魚のフィギュア。
好きなんだよねえ。リュウグウノツカイ。

ボケの大きさ、柔らかさを感じます。
一方ヌケが悪いというか色が濁っているような。

次はマクロプラナー
L1002661.jpg
Makro Planar T*2/50 ZF 
ISO 800 F2 1/15秒

マクロスイターより寄れますけど
撮影範囲を揃えてみました。

くっきりはっきり細部がキラリ。
さすが現代のレンズです。

次はズマール
L1002668.jpg
Summar 50mm/f2.0
ISO 800 F2 1/15秒

やっぱし古いレンズなんでコントラストが
低いですよね。色も濁った感じで。

ちなみにマクロチューブを全部つなげて撮ると
こんな感じ。

L1002664.jpg
Summar 50mm/f2.0 ISO800 F2 1/6秒

顕微鏡かよ!

もう少し比較。

マクロスイター
L1002703.jpg
Macro Switar 50mm f/1.8 ISO800 F2 1/90秒

マクロプラナー
L1002705.jpg
Makro Planar T*2/50 ZF ISO800 F2 1/90秒

同じ位置、同じ絞りですけど、
マクロスイターのボケは大きい。

溶け具合は、同じような感じですかね。
そしてやっぱりプラナーの方がくっきりです。

比較するとやはり50年選手・・・。
でも、ボケの大きさ柔らかさは魅力的。

このふわふわとした感じ。絵画のような。
これは最新のレンズにはない雰囲気です。

L1002952.jpg
ISO800 F2 1/360秒

食べ物が美味しそうに写るっていうのは
いいですよね。

L1002834.jpg
ISO200 F2 1/1500秒

良く「描写が太い、細い」という話がでます。
このレンズは「細い」らしい。

具体的にはどういうことを言うのか。
いまだにはっきりした解説をみたことがありません。

中央拡大
L10028341.jpg

開放近く。全体にふわっとしてますが
解像しているところは詳細に追える。

これが細いってことすか?軟調のレンズで
描写が細かい=ほそい。そういうことでいい?

ともかくこのレンズを持って歩くと
いろいろ楽しい。ご飯を待つ間も忙しい。

L1002928.jpg
ISO800 F1.8 1/500秒

50mmレンズなんで、風景もこなします。
でも前述のとおり、∞を出すのは大変。

回して回して・・・別にこのレンズじゃなくても
いいしなあ。もっぱら近接撮影です。

L1002869.jpg
ISO200 F5.6 1/1000秒

マクロレンズを買うと、花屋に寄ったり
道端でしゃがんだり。

生活パターンに変化がでます。

面白いレンズがあると色々したくなるわけで
これはいい事ですね。しみじみ。

L1002963.jpg
ISO800 F2 1/60秒


まもなく区切りですね・・・。

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コメント

No title

センセ、こんにちは~
機材ネタってキリが無いくらい面白いんですよね、ハマりますよね~。
3種レンズの撮り比べ、やはりMakro Planarの圧勝というところでしょうか、技術は進歩しているんですね~。

無限遠が出しにくいと言えば・・・現在制作中のAFデジスコなんですが、どうやら25m以遠でピントが合わなくなりそうです。
スコープとアダプタは純正接続なんですがねぇ・・・
このままでもフィールド内では使えそうですけど(^^;)

No title

だっくさん

マクロプラナーは素晴らしいレンズですけどデカイんですよ~。
ニコンマウント用なのでしょうがないんですが。
かといってライカ用だと距離計の問題がありますし。
マクロスイターのボケはたしかに癖になります。毎日持ち出してますね。
>25mまでしかAFが
それはちょっとまずいですよね。確かに実用上は問題ないですけど
遠くのカワセミを証拠撮影することもありますし・・・。
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