草にすわる

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これは友達にもらった1983年の万博みやげだ。
燦鳥(サントリー)館で売っていた物で、なかにはウイスキーが入っている。

僕も彼も中学生。僕はお土産を買うお金がなかった。
彼はお小遣いをはたいて、これを購入したとのこと。

もともと、つがいであったものを、半分に切って僕にくれたのだ。
時々出窓に置いてぼんやりとみたり、カメラのモデルになってもらったり。

琥珀色の鳥を眺めているうちに、ふと頭の中にザワザワと湧く…。
1983年の燦鳥館。

「私の間違いだった…私の間違いだった」

このモノローグが強烈に頭に焼き付いている。
「やぎじゅうきち」という詩人の名前も。

なんとまあ20年ぶりに思い出した。燦鳥館は超巨大スクリーンで
映画を上映していた。たしか冒頭のシーンでこの詩が流れる。

ネットで調べると、「やぎじゅうきち」は八木重吉であった。
彼の作品はすでに版権がきれて有志の方々が
いつでも自由に読めるようにしてくださっている。

覚えていた詩は「秋の瞳」所収の「草にすわる」という詩のようだ。


草に すわる

わたしの まちがひだつた

わたしのまちがひだつた

こうして 草にすわれば それがわかる



…そういう詩だったのね。

病身の詩人がぽつねんと土手に座って物思いにふける姿が眼に浮かぶ。
確かに草にすわってみると、色々見えてくる気がする。

今日も仕事で外に出られないし、草に座ることも出来ないが
ウイスキーの琥珀色を眺めながら、しみじみとしてみることにしよう。

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コメント

わたしの間違いだった

そのとき 1983年筑波EXIPO
取りたての免許で運転して行ったのでした
ストーリーはそのままでねフィクションとして
読んでくれている方々には大差の無い事だから・・・・・

カイツブリのハイスピード
そうやって楽しむんですね
尖った水の塔がスパッと三角に立ち上がって
△   △  △ △△ <>と現われる
ここが一番の見所ですね。


No title

NightRiderさん
あらら一部僕の勝手な思い込みが・・・でもお言葉に甘えてそのままにします。
>△   △  △ △△ 
はいそうですそうなんです。なんとも不思議に
思えたのでした。
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