FC2ブログ

止まって見える

P92906217,06,3320200190929165632
人間の眼のシャッタースピードはどれくらいか?
というのを時々考えます。

ゆっくり点いたり消えたりする光源を見ながら、点滅のスピードを
速くしていくと、やがて、ずっと点いているように見えてきます。

これがだいたい70~100回/秒だそうです。
となると人間の眼のシャッタースピードは1/70sくらいなんですかね。

僕らの眼球には、シャッター幕はないので、実際には脳の処理速度ということになる。
視覚情報を脳が処理する頻度が70Hzという周波数とも言えるでしょうか?
DSC_7972RAW_20191003132747dfa.jpg
1/70秒というスピードでは、カワセミのホバリングは羽ばたきには見えないはず。
実際に思い出してみてもあれは羽ばたきというか、小爆発みたいだもんなあ。

車の動画を見ていると、高速回転しているホイールが止まって見える
時がありませんか?アレを印象的に使ったコマーシャルとかありますよね。

これに関して面白い動画を見つけました。



これいいなあ。僕らもチャレンジしたくなりますね。
全部のフレームにホイールが同じ向きでが記録されているとこうなる。

例えば、このホイール。エンケイ製 1968年復刻モデル。
ENKEI SPOKE
こういう五芒星がベースのデザインは
1/5回転ごとに星が正立の位置になります。

僕のクルマにこれを装着してみた場合、どれくらいのスピードで
走るとホイールが止まって見えるのか。

VWパサートのタイヤ(235/55/R18)の外周長は≒2250㎜。

1/30秒ごとに外周の1/5の長さを進む速度は時速48.6㎞とでる。
これくらいで走ると、並走車からはホイールが止まって見える。

一般のホイールのようなシンメトリカルなデザインではない場合はどうか。
たとえば漢字とか。
vewooca003465.jpg
中国で走ってそう(汗)

このデザインだと、1/30秒ごとにきっちり1回転で字がみえるはず。
1/30秒ごとに2.25m進むってことは…時速243㎞だ!

パサートじゃそんな速度は出ない。
スーパーカーじゃないと駄目だ。

並走して撮影するクルマも大変だね。
いや、そんな心配はどうでもいいけど。

でも、考えてみてほしい。回転するホイールの中心に「寿」が浮き出てきたら
無茶苦茶コーフンするんだけど!
P9081656174,0640200190908160827
この「止まるホイール現象」はなんと呼ぶんだろう?

最近、生物学者の福岡伸一さんが、その仕組みを詳しく
週刊誌に書かれていたんですけど、ワゴンホイール効果と言うんだそうです。

長年の疑問がやっと解決しました。福岡先生ありがとう。
ところで、動画じゃなくてもこの現象を見る機会はある。

扇風機のスイッチを切ると、だんだん回転が遅くなって、
羽が止まって見えたり逆回転したりするでしょ?

福岡先生によると、あれは、室内照明のフリッカーが、
そのようにみせているんだそうです。
P9071521174,51000200190907154251
動画や照明には一定の周期があります。
これでワゴンホイール効果が起こるのは理屈としてわかる。

でも、ワゴンホイールは日中、屋外でも起こるんですよ!プロペラと独楽とか。
太陽の光は途切れることのない定常光。ホイールワゴン効果が出るハズがない。

となると、これは我々の脳に、何らかの周期が存在するということです。

福岡先生によれば、人間は映像の変化を一定の時間ごとに、
小さなデータのまとまり(=パケット)として処理しているのでないかとのこと。

絵をひとまとめのパケットとして処理するというのは、
PC上で動画を圧縮するときのGOP(group of picture)と同じですよ!なかなか興味深い。

もしかすると、その処理速度こそ、脳のシャッタースピードなのかもしれません。

これはかなり個人差がありそう。合気道の開祖、植芝盛平は、発射された
拳銃の弾を見ながらよけることが出来たそうですから、脳のクロック数はスパコン並みかも。

僕のは年々、下がる一方。SSが下がっていいことって…あんまりないよね。
いやはや。
関連記事

コメント

No title

センセ、こんにちは。
雑学・・・う~む、これは面白いですね~。
目のSSが脳の処理速度に依存するとなると・・・センセと私のSSには大きな差があるということになりますよね。
更に「加齢」して半分くらいボケるとSSは果てしなくゼロに近くなって・・・ついには視界に入る全てが止まって見えるようになるのかも。
そうか、それはそれで結構面白いかもなぁバキッ!!☆/(x_x)

Re: No title

だっくさん

だっくさんが光学ファインダじゃないと撮りたくないと言ってるのは
色味だけじゃなく、リフレッシュレートの遅さを感じてるのかも
しれませんよ。
一流のアスリートは、瞬間的に脳のクロックを上げることが出来るのかも
しれませんね。テッド・ウイリアムズや王貞治は、向かってくるボールの
縫い目が見えると証言してます。
(ウイリアムズは、バットとボールが当たった位置も言える)
脳のクロックが落ちていくと、一年中、スローシャッターになって
風景がぶよぶよに混ざっていくはずです。イヤですねえ。

おはようございます

panorama先生、おはようございます。
人間の眼のSSは1/70秒くらいなんですか?、眼のレンズの明るさはF1.0と聞いた記憶がありますが、SSは意外とゆっくりなんですね(笑)
最近はRAWバーストモードの30コマ/秒で遊び始めていて野鳥の飛び出しや横っ飛びを追う練習をしていますが、肝心の人の眼のSSが遅いのであれば追尾はカメラにお願いして撮って貰うしかありませんね💦
α9Ⅱが海外で公表されてAF追尾性能にさらに磨きがかかった様ですね! 
なかなかカワセミダイビング撮影の腕が上がらない自分としては、またまた懲りずに機械に頼りたい気分です(笑)

Re: おはようございます

yukun2008さん

こんにちは。人間の眼のF値は1.0というは僕もどこかでみましたけど
あくまで、いろんなレンズをつけてみて、F1.0が一番近い感じだったという
話でした。この方法だと、スクリーンの明るさの影響とか個人差とか色々幅がありそうです。
例えばフィールドスコープは大口径のものでもF値にして5.6とかですけど
アイピースを通してみると、目がくらむくらい明るく感じます。
実際のところはどうなんでしょうねえ?ただ年齢とともに、性能が落ちるのだけは
避けられませんね。ほんと悲しいです(涙)
α9Ⅱ、買います!

こんばんは、センセ

「止まって見える」というタイトルなので野球の話かと思いましたよ。
その昔、巨人軍の監督でもあった川上哲治氏は赤バットで知られた
名バッターとして認められる存在であったが、その人が好調の時ボールが
止まって見えたという逸話が、今日まで長きに亘って語り継がれています。
この話はセンセなら僕より詳しと思いますがその話では無いんですね
今センセのお返事の中にある王選手やウイリアムズもそう言っていますよね
しかし、ボールは曲線を描いてミットに向かって飛んでるのですから
「止まって見える」というのは我々には理解し難い現象ですよね。
我々年配者は年を追う毎にそのような感覚が薄れて行くのでしょうね。
(我々とは65歳以上の人の事)

Re: こんばんは、センセ

TKNさん

おはようございます。今日はご一緒できるでしょうか?
球の縫い目の話は、王貞治さんは、選手としては晩年、ウイリアムズに
至っては、引退後の話なんです。これはいったいどういうことなんでしょうね。
動体視力については、なかなか失われず、むしろ経験によって磨かれるという
ことでしょうか。だとすると、僕らにもまだまだ伸びしろがあるんじゃないかと
期待させてくれますね。
非公開コメント

プロフィール

panoramahead

Author:panoramahead
ハイスピード動画公開中
youtube.com/user/panoramahead

月別アーカイブ

カテゴリ

since 2010.3

検索フォーム

QRコード

QR