2017/06/28
紫煙は時のかなたに

飲食店での喫煙が全面禁止になるのならないのって、
結局どうなったんですかね。
以前、総理も務めたこともある人物が 「タバコと癌って、何か関係あんの?」
と、発言したことが話題になりました。
愛煙家は、よくぞ言ったと快哉を叫んだかも。
嫌煙家は、まだそんなこと言ってんのかと呆れたかも。
世の中の雰囲気は、タバコ=肺がんですが、いまだに「そうじゃない」と
頑張っている人達もいます。議論は続いてる。
1950年代には、ラットに2週間煙草を吸わせるとか
タールを犬の気管上皮に塗り続けるという実験が行われてました。
短期間じゃ結果が出ないと、細胞を培養して、タバコ由来の物質に
1年以上さらしたり、犬の気管にペレット状に固めたものを埋め込んだり。
でも、実際に人間とタバコとなると、これが大変なわけです。
飲酒等の生活習慣、食事、職種、大気汚染とか、色んなファクターが入ってくる。
タバコと癌の関係を1対1で証明するのが難しいわけです。
しかし、様々な研究が重ねられ、現在ではタバコの発がん性については
かなりはっきりしてきました。肺癌だけじゃなく、色々な病気と関連がある。

しかし、どうなんだろうねえ。害で言うと酒のほうがよっぽどあると思うんだけど。
飲み過ぎれば確実に体と精神を病みます。
「お酒が入ると人が変わる」
「呑まなきゃいい人なんだけどなあ」
しょっちゅう聞く話です。家庭崩壊の原因にもなる。
タバコはそういうことないよね。タバコ吸って暴れる人っていないでしょ(笑)
なんでこんなに目の敵にされるのか。やっぱりニオイと副流煙だな。

タバコを吸いこんだ時の煙は、甘く焦げたような匂いなんですが、
副流煙は純粋に刺激臭です。
洋服や車に付くとなかなか取れない。あの埃っぽい嫌なニオイは僕も苦手です。
煙草くさい車に乗ると酔ってしまうんだよなあ。
子どもいる自宅での喫煙制限、小池新党が公約で条例検討
これは衝撃的だったね。きっと小池新党を支持する人たちにはウケるという
読みなんだろう。誰が取り締まるのかね。
フランスの「運転中の食事禁止」なみのヘンな決まり事になりそう。
ちなみに、運転中に化粧したり地図見たりするのもダメなんです。フランスは。
さらに12歳以下の子がいるときの車内喫煙も禁止。
クルマの中は逃げ場がないもんね。これはわかる気がする。
でも、自宅はなあ…。フランスもびっくりだよ。
手法がどんどんエスカレートしてる。
そういう方向性は危険だと思います。
尖鋭化する禁煙運動についてどのように考えるか。これについては
曽野綾子さんがとても分かりやすく書いているので、興味のある方は読んでみてください。
生きることは、誰かに迷惑をかける要素を持つということを認識すべきだ
曽野綾子(作家)

「受動喫煙を受けた非喫煙者のリスクが1.3倍」
国立がん研究センターが2016年8月に発表しました。
いよいよ、受動喫煙による肺がんのリスクが確実になったとの見解です。
これに対して、すぐさまJTが反論。
選んだ論文が偏ってんじゃないの?
統計の処理が間違ってるんじゃないの?
そういう論旨です。国立がん研究センターも負けていない。
国立研究開発法人とは思えないスピードで反論。
学生に教えるように、丁寧に解説しつつ反論。JTの主張を徹底的に論破。
行間に読み取れるのは
「いい加減なこと言ってんじゃねえぞ (゚Д゚)ゴルァ!! 」
という怒りでありまして、しつこいようですけど国立研究開発法人とは思えない(笑)
なかなか感情のこもった声明で、これは面白いなあと思いました。