狭い後席=家父長制?

PC231140.jpg先日、PHEVのX5をしばらく乗る機会がありまして。
まあとにかくデカい。全高1762 幅1938。

こんなの日本では扱いにくいだけだよなあ。
なのに後席が狭い。何なのコレ。

信じられないことに、後席はスライドもリクライニングもしません。
ありえないよな。

車体は化け物のようにデカいのに。いったいフットスペースは
どこ行っちゃったの?

PC230025.jpg狭いね、とセールス氏に言うと、
「深く腰掛けて見てください。乗り方でかなり変わります。」

などと、座り方の指導を受けました。とほほ。
そういう問題じゃないよ…。

やっぱし疲れてる時は、足を投げ出して楽にしたいし、
シートを傾けて眠りたい。1千万を超える高級車でこれが出来ないって、絶対ヘンだよな。

PC230031.jpgでも、これはBMWに限った話じゃなくて、メルセデスもアウディもそうです。
後席のスライドや、リクライニングしない車種が大多数です。

家人の軽自動車(タント)なんて、シートを奥まで引けば荷室は犠牲になるものの、
ビジネスクラス並みかそれ以上のフットスペースが出現します。

DSC00101.jpgもちろんリクライニングもあり。目を瞑ればすぐ夢見心地に…ならない。
シートの出来がヒドいからなあ。でも、狭苦しいよりは、ずっといいです。

シート下の収納スペースとか、傘立てとかよく考えられてる。使いやすい。
日本の軽はリッチな車ですよ。

IMG_4975.jpgリアモニタもつけられる。画質も素晴らしい。
ちなみに斜め上に首を傾ける姿勢が、最も酔いにくいとされてます。

なんで、後席のスライドやリクライニングがされないのか。
ちょっと調べてみました。

まず、軽自動車のリアシートをいっぱいまでスライドさせるのは
危険だそうです。

軽自動車の後部安全性の危惧
(一般社団法人自動車生活総合研究所)


なるほど、確かに後ろからぶつかられると、もろに衝撃を食らってしまいそう。
シートの後ろにすぐ、薄いリアゲートがあるだけだもん。

さらにシートを後ろに引いて、 乗員とシートベルトとの間に空間を発生させると、
シートベルトの初期拘束力が弱まり頭部傷害値が2.5倍増加するという実験結果が出てる。
[1]

DSC00094.jpgタントのリアシートをいっぱいまで後ろに引いてる状態です。
確かに、シートベルトの効きが悪そうだね、コレだと。

これはパサート。広大な荷室はクラッシャブルゾーンとしての役割も
あるわけね。DSC00222.jpgしかし、リクライニングはどうなんだろう。ボタン一つでリアシートが
倒れて荷室を増やせる機構があるのに、何で?

ちょっと傾いてくれるだけで、劇的に楽になるのになあ。

DSC00240_20170325172106384.jpgこれはM3の後席。やっぱし狭苦しい。当然のごとく
スライドもリクライニングもナシ。

僕のようなチビが「狭い」と感じるんだから、大柄なドイツ人は
さぞ窮屈だと思います。

おまけに、妙にシートが固くて、長時間乗るのは苦痛です。
安全は何より大事…だけど、もう少し何とかならないものか。
PC231201_201703261232219f5.jpgすごい靴を履いてるんだね。X5。
315とか(汗)安全靴みたいだなあ。

軒並み車幅が1.9mを超えてきて、ますます車体はぶくぶく肥大化
してるのに、後席の人間は狭苦しいシートで姿勢も変えられないなんて
絶対ヘンだと思う。

優先順位の違いなのかね。運転席の快適性が1番。次が
トランクの容積。最後が後席。

後席に乗るなら日本のミニバンに乗るほうが楽だよね。
最新型だと各席にUSBジャックがついてたりするもの。

ドライバーが徹底的に優遇されるドイツ車をみてると
「家父長制」がここに生き残ってたのか、と。



[1]後部座席シートベルトの効果と課題 槇 徹雄



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