2015/03/29
Nikon COOLPIX P900 超絶解像への道

Nikon COOLPIX P900
ISO100 F6.5 1/125秒 -0.3EV
近距離だと、やはり切れる。
鳥肌が立つくらいに。素晴らしいですP900。
中央部拡大 クリックで2400x1599

P900を使っていて困るのは、焦点距離の
表示が無いことです。
広角端は24mm。望遠端は2000mm。
それはカタログ値だから知ってる。
知る術がないのです。
※撮影メニューから「ズームメモリー」をOn
すれば、焦点距離の表示が出ます。
これだと、ズームレバーを動かすごとに
その都度焦点距離の表示がでます。
便利なんだけど、レバーをギューッとひいても
ちょっとずつしかズームしなくなる。一段階ごとにしか動かない。
カメラを出して、サッと望遠側にしたくでも出来ないんです。
それで今のところズームメモリーは使ってません。
さらにいうとクイックバックズームも使えなくなります。
これは早急に改善すべきです。(3/30記)
EXIFを参照して焦点距離を5.6倍すれば
概算値は出るけど現場じゃムリ。
超望遠ズームにおいて、何より必要なものでしょ。
数字って。そう思わない?

ISO100 F6.3 1/320秒 1500mm相当
欧州車は、普通のセダンでもスピードメーターに
240kmまで数字が書いてあったりする。
エンジンのスペックから考えると絶対出ないんだけどさ。
でも、それでいいわけ。ぐっと来るでしょ?
1000M防水の時計だって、そんなトコに潜れないんだけど
うわあスゲエって。
圧倒的な数字に男は弱いんです。
今オレは2000mmで撮ってるぞお、という実感が欲しいよねえ。
・・・オレだけですか。ひょっとして。
心情的なものはさておいても、今の画角だけは知りたい。
画面内に見えるのは恐ろしく小さいズームインジケータだけ。
これじゃあダメじゃん!
それで、色々やってみると興味深いことがわかりました。
このカメラのズームの動きには規則性があるんです。
ズームレバーを望遠端いっぱいまで引いてから
指先でちょいと弾くように戻す。
ちょっとだけ、広角側になるわけだけど
そのときの焦点距離は必ず1800mmになるんです。
その後は弾くたびに、1600→1500→1400
のように、ある規則性をもって変化していきます。
表にしてみました。
(ズームメモリーOffとした場合の動作です)

こんなん憶えられん!そう思うでしょ。
僕もムリですわ。
でも、リアルタイムで表示される開放F値を
見ながらズームレバーをちょいちょいと弾く。
F5.6からF6.3に変化するあたりが1200mmなんだと
わかれば、ちょっとは助けになると思うんです。
さて、このカメラで超絶解像を得るためには
どうしたらよいか。まずはやっぱり距離だと思います。
もちろん最短撮影距離の5mで撮るのが一番いいわけですけど
なかなかそんな機会はないです。

5mから撮影した模型。三脚、10秒タイマー、室内。
最高の条件で撮ってます。2000mm域。
これで、ジワジワ下がりながら撮り較べてみた。
クリックで等倍

15mくらいまで試してみたけど、背景の細かい繊維も
解像するんです。なかなか凄い。
しかし実際には、大気の揺らぎや、手ぶれ、被写体ぶれ
などで、そうそうココまで良い絵はでません。
15mくらいのカワセミ。

ISO100 F6.5 1/100秒 -0.3EV
サムネイルで見る限りはとても綺麗です。
ですが、このときは気温も高く、陽が強く当たりすぎてました。
同じ距離からのカワセミの比較です。
クリックで拡大。

やっぱり右側は少し甘い感じがする。
でもこれはマシなほう。
晴天の日中で気温が高いと、どうにも
ならないです。これは一眼でも同じですけどね。
なにより、15mは遠い。やはり理想は10m以内。
早朝のひんやりとした空気の中での撮影が、
勝利への鍵ではないかと。

このカメラを使うに当たって
必ず必要になるのがドットサイト。
「絶対」という言葉は好きではありませんが、
コレがないと、実際ムリだわなあ。2000mmだもん。
鳥を見つけてカメラ向けても画面内に導入するのが
とても困難。やっと見つけたと思ったらもういない。
多分、それの連続でしょう。ドットサイトなしだと。

手持ちのデジスコドットコム製BR-FT1から
レリーズステーを外して、むりやり装着。
スキルのある人なら、もっと綺麗なのを
自作するんでしょうけどね。
三脚穴はふさがってしまうけど、手持ちが
楽しいカメラなのでオッケーでしょ!

ISO1600 F6.5 1/2000秒 -0.7EV
ダイビングの撮影にも挑戦しましたけど、これは
全く不向きです。偶然に期待するしかない。
上の画像は2000mm望遠端での撮影。
ちょっとぶれちゃった(涙)

ISO800 F5.6 1/1250秒 -0.3EV
1100mm相当
ズームダウンして少しは撮りやすくなるかと
いうと、やっぱり難しい。難しすぎるよ。
シャッタースピードの上限は1/2000秒。
これは物足りないです。
1000mm超えの超望遠撮影。SSはいくらあっても
足りない。あともう少し欲しい・・・。
AFはかなり速いんです。それは本当に素晴らしい。
でも、カワセミが着水したところを狙っても
AFが合う頃には離水しちゃってる。

流石にそこまで要求するのは酷ですよね。
仕方ないと思う。
さらにはフレーミングの問題。
手ぶれ補正は恐ろしく優秀です。
なんせ2000mmが手持ちできちゃうんだから。
でも、カメラを動かしながら連写撮影すると
フレーム内で被写体が暴れます。
真ん中で捉えてるはずなのに、被写体が
端っこに行ってたり。
慣れないと、静物を撮っていても、あちこち
被写体が移動しますよ。きっちりカメラをホールドしないとダメ。
まあ、あくまで2000mmという異常な焦点域での
話なんですけどね。
今日は求愛給餌のシーンが撮れました。

この時は、いよいよと言う場面までシャッターは
押しませんでした。一度連写しちゃうと暫く待たなくちゃいけない。
連写についても、色々と考えるところがあるわけですが
それはまた次回に。なんかつかれちまったぜい・・・。