2013/01/16
外付けEVF導入までの長い長い道のり
僕の望遠ハイスピード動画システム=とにかく長い。これをなんとかしたいんです。
長い長いシステムの後ろ端にファインダがあるんです。
釣り竿の端っこだけ持って振り回すようなもので、安定するわけがない。
つまりこういうことなんです。

家庭用のビデオカメラだって、ファインダは真ん中に付いてるのに。これを解決するにはファインダを動かすしかない。
そこで外付けEVFの出番なわけです。
いろいろ調べてみると、この三種類が適合しそう。
Zacuto社製 ZfinderEVF

Alphatron社製 EVF-035W-3G

Cineroid社製 EVF4RVW

ちなみに値段は順に$764.75、$1395、$1295であります。
高い・・・まじすか。
安くてかっちょいい、ザクートのが本命ですが、某サイトにて
ハイスピードモードには対応して無いとの情報。ブヒー。ダメかあ。
アルファトロンはあんまり情報がない。
やっと見つけた海外のフォーラムでこんな情報。
「ソニーのNEX-FS700で使ってます(おお、僕と同じカメラだ)
ハイスピードモードで絵が出ません。何か情報はありませんか」
・・・ってこれもかよ! 他にも、「僕のも出ないっす(涙)」
みたいな書き込みがありまして。うーむ、これは地雷のようだ。
それにしても、なんか情報くださいという問いかけに
「ググれカス」「サポートに聞いたらどうですか」
みたいなゴミレスが付かないのは、さすがです。
みんな情報なくて困ってるからお互い様、ということなんでしょう。
最後に残ったのはシネロイドのEVF。高いくせにカッコわるい。
出来ればこれは選びたくなかった。
さて調べてみるとこれも見事に情報がない。シネロイドのHPに
会議室があるんだけど、書き込みに対するレスがなくて閑散としてる。
この会議室は生きているのか?なんてカキコもありました。
せめてメーカー担当者からのレスが欲しいところですが。
どうにもならないので、行ってきました。業務機専門店。
「システム5」のショールームへ。

平河町という、都心のど真ん中一等地です。
アキバと違って緊張するなあ・・・オフィスビル一階の店舗に恐る恐る入ります。
「坊や、シロウトが来るところじゃないんだ、帰りな・・・」
・・・いやいやそんな対応はされませんでしたよ。すごく親切でした.
ちゃんとハイスピードモードで使えるか、店員さんが
ぴょんぴょんジャンプして確かめてくれたし。ありがとうございます。
一応、実機も持っていきましたが、カメラもEVFもデモ機がありまして(!)
問題なく動作することを確認できました。ヤッホー。
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しかし、この後がまた大変なのですな。まず取り付け。
EVF本体とカメラをつなぐのは、マンフロットの油圧アーム。
ゆるゆるの状態から、ネジを締めると全体がカチッと硬くなる不思議な構造。
マンフロット小型ハイドロスタットアーム 819-1

耐加重2.2kgと結構丈夫。こいつでささえることにします。
さらにこれ。
BerkeySystem製のチーズプレート。
Berkey System:Top mount accessory plate

これ、NEX-FS700用に専用設計されてますので、
純正のハンドルもそのまま生かせるという。

ネジ穴がいっぱい開いてて、取り付けの自由度も高いし、軽量化にもなると。とにかく少しでも重くならないようにしたい・・・。
もう無理かもしれないけど(汗)
いよいよ、接続・・・と、まだ壁があるんだよね。
接続はHDMIかHD-SDIなんだけど、
HDMIは端子が破損しやすいので避けたい。
HD-SDIはまさに業務用規格でありまして、かなり丈夫です
でもケーブルが売ってない。見事に量販店は全滅。
アマゾンもダメ。結局、ラジオ会館で購入・・・。

んで、こんな具合に。

なんか前が見えない(汗)これだととっさの対応が遅れるかも。
本末転倒です。ぶひー。

それでもかなり取り回しはよくなりました。フォーカスリングの
操作もやりやすいし、体全体で、レンズを支えられます。
ブレもかなり少なくなりました。これで撮影効率が上がる・・はず。
EVFの画質ですけど、極めて良好です。いまさらですけど。
iPhoneやiPadで有名になった超高精細パネル「Retina」が使われてます。
ピーキングを使わなくても、ピントが浮き上がってきます。
これはスゴイ。
でもねえ・・・作りがなあ。とにかく安っぽい。
国内では14万円以上する高額製品でありますが、絶対そうは見えない。
電源スイッチ、底部の三脚穴など、各所がグラグラ。
付属のシェードも、剛性感に乏しく、フリップアップすると外れちゃったり。
ピクニック用の紙皿に高級懐石が載ってるみたいな違和感。
もうすこし何とかならないかねえ。マジに。
特に、見口の構造は泣ける。
付属のルーペが、パネル面を焼く恐れがあるので、
接眼部を太陽に向けるのは厳禁です。

普通は太陽光を避けるため接眼部に
シャッターがつくんだけど。
シネロイドはペッタンとフタを貼る仕組み。
科学雑誌の付録かよ!しょぼすぎる(涙)
これは、業務用ゆえなのかなあ。機能第一で、カッコはどうでも、という。
実際、1080/60pの信号もちゃんと表示するし、画質は良いし。しかし・・・。
なんかあんまりEVFの必要を感じない動画ですけど(汗)
これからボチボチ使い込んでいこうと。