2012/11/22
魚眼しかない
ぽっかりあいた2時間。でも大雨なんだよね。どこにもいけない。さて困ったなと思っていた所で、この看板。
目の前の美術館でやっているらしいけど。

いやー見事に興味ないです(汗)増村先生のこと全然知りません。
でも、何の興味もないことにこそ、首を突っ込め。昔、恩師からそういわれました。
入場料を払って、ほのぐらい会場へ。大雨なんでお客はほとんどいません。
せっかくなのでじっくりみてまわります。

せせらぎの映像と音が流れるなか、この漆器が展示されてました。

「乾漆波文溜塗盛器」(かんしつなみもんためぬりもりき)
呪文のような名前ですが、実際にみると、グッときます。美しい。
館内にあった子供向けの「漆クイズ」冊子も、熟読しました。
これがよく出来てる!すごく面白い。
なんか大満足でしたね。記念に写真を撮ろうとしたら、
魚眼レンズが出てきた。

何回バッグを確認しても魚眼しかない(汗)
ちょっと待ってくれよ。いくらなんでも・・・。
むかし、救急車がバンバン来る病院に夜勤した時のこと。
僕はまだ駆け出しでした。
「分からないことがあったら、外来の本棚にトラの巻が置いてあるから」
先輩にそう言われてました。病院に着くなり早速、急患が。
自転車で怪我した子供が運ばれてきた!
あわてて、本棚をみるとからっぽ。端に一冊だけホコリまみれの本がありまして。
これか!と思ってみると「わかりやすい冠婚葬祭」
・・・ってマジかあッ。援軍一切無しですか今晩。もう次の救急車きてますけど!

まあその時ほどひどくはないけどねえ。ともかく魚眼一つじゃどうにも。
で、苦し紛れにデジタルテレコンを使ってみたらこれが結構イケる。
漆器の写真はみんなテレコンです。

美術館の窓から中庭。魚眼で撮ると、ここは網走番外地という雰囲気ですな。
それにしても漆器は良かった。今度、安くて手頃な器にかりんとうを
載せて、温かいお茶を飲みながらしみじみしたいと思いましたね。漆器LOVE。