2021/01/22
ウットリするようなカメラを買おう

以前から男前なコンパクトカメラが欲しくてずっとアレコレ検討していました。
実はこの検討こそが一番楽しいという話もあります。
なんだかんだカッコいいのが一番。

ライカミニルックスみたいな洗練のデザイン、ダイアルは露出補正だけ。
3:2固定で、パノラマとかフィルターとかお遊びの機能はなし。そういうのが欲しい。
現時点でジャケ買いしたくなるような男前カメラはなかなか無いんです。

今のところ画質最強と考えているのがコレ。新品は30万くらい中古だと24万くらい。
うんとコンパクトで軽量。精悍なデザインですよね。
でも手に取ると、RX100そのもの。電源入れるとニュウとレンズが出てくるアレ。
いかにも高級感のふりかけが足りない。

相変わらずAFの切り替えは変なところについてる。
引き出し式のEVFは、乱暴に扱うと、引っこ抜けます(汗)
構造がヤワイんだよね。高級カメラには兵器っぽい剛性感が欲しいんですけど。
「羊の皮を被った狼」が好きな奥ゆかしい方にお薦めします。

35㎜の画角を持つ高級単焦点コンデジ。APS-Cセンサーを生かした軽量コンパクト。
SSのダイアルに、小窓が…。この心憎い二重構造。

ISO値の変更は、ダイアルを持ち上げて回す。小窓のなかの数字がクルクル動く。
銀塩世代のおっさんハートをがっちりつかんで離さない。たまらん。
ファインダは光学式とEVFのハイブリッド。

普段は光学式なんですけど、レリーズすると、EVFに切り替わって、撮影結果が見える。
レンジファインダー的にも使えるという楽しいギミック。
で、このEVFがダメなのよ。スペックはライカQ2とが同じく
369万画素の超高精細型なのに!
明るい光学式ファインダーからEVFに切り替わると、
ドンヨリした色調のヌルい映像が出てきて萎えるわけ。
いかに光学式ファインダーが明るいかわかる。
EVF単独で使う分にはあまり気にならないけどねえ…。
実売18万円。APS-Cとしては値段もそれなりに高いのも痛いところ。
ファインダはやはり光学式に限るというベテラン愛好家に推奨。

孤高の単焦点コンデジ、シグマdp。僕は21㎜愛好家なので
dp0 Quattroはいつも気になる存在です。
持ってみるとしっくりくるし、ピントリングのヌル~とした
手ごたえには脳内快楽物質がドバドバ分泌されます。
しかし、このカメラにはEVFがない。背面液晶のみ。

動作が遅いのも、高感度が使えないのも別にいいの。許す。
だけど、背面液晶の画質だけは耐えがたい。
センスのいいシティホテルの室内に、14型のブラウン管TVが
置いてあったような衝撃ですよ!いつもこのモニタ見ては、買うのを思いとどまってます。
出来上がった画像が全て、という成果主義のFoveon愛好家に…。
さて、触って楽しいカメラと言えばやっぱりライカ。特にCLは男前。

シルバーは本当にカッコいい。EVFは視野がとても広くスッキリ。Q2より広く感じる。
純正のパンケーキレンズ18mm F2.8 ASPHは本当にコンパクト。こういうのでいいんだよ!

中古もタマ数豊富で選び放題。問題は28㎜レンズ以外はレンズが大柄で、
せっかくのコンパクトボディを活かせないんだよね。
CLに使えるレンズはパナやシグマからも出てるんだけど、みんなデブです。
そして、こんなのもある。

ライカXの時にもあったポールスミスとのコラボレーション。とても可愛らしいデザイン。
値段はちっとも可愛くない。61万円もする。世界限定900セット。
ライカXのポールスミスはすぐ売れ切れたけど、CLはまだ新品が残ってます。
下取り価格は定価の半額以下。人気がない証拠です。
うっかり触ると大やけど…。
中古になると、人気のあるなしだけでなく、カメラの使いやすさもわかる。

ライカMの一族の中でも、飛び切りの変態カメラ。
背面に液晶が無く、メモリカードの初期化すら出来ない。
家に帰るまで撮影結果がわからない。
デジカメにフィルムカメラの真似事をさせてるわけですな。
不便こそ楽しい。モニタを見ることがないので、撮影に集中できる。そういうコンセプト。
そして中古の棚には、新品同様のEdition 60が並んでる。
使い込んだ良品、並品はなく、新同品のみ…。

フルサイズ、単焦点、モノクロ専用というパワーワードが並ぶ。
カラーフィルタを排したことで、究極の解像力と高感度画質を達成。
これも中古の棚には、新同品がいっぱいある(汗)
みんな買ったはいいけどロクに使わずに売却したわけです。
だって使いにくいんだもの。しょうがないよねえ。
中古市場はこういうのをモロに反映する。つくづく面白い。

店頭でいろいろ悩むの図。実際に試してみると、もっと悩みが深くなる(汗)
結局ライカQ2にしました。
決め手はやっぱりEVF。暖色系の穏やかな照明下でファインダを覗くと、
トロリと油を引いたような独特の雰囲気。ムラムラします(爆)
質の高いデジタルシネマを見ているかのようです。
中古で状態の良いものを購入。最近はライカジャパンでの点検証明が付くようです。

公式の履歴書がついてるのは安心ですね。君、採用だ!
で、おおよろこびで、家に帰ってきて試し撮りしたら
「あ、あれ?見た目とEVFの色味が全然違うんですけど!」
撮れた画像は問題なし。EVFの問題です。
室内だと特に気になる。何がデジタルシネマだよ、とほほ。
EVFの色味も調整できるんだけど、完全には一致しない。
ああ、また新たな悩みが…。