2016/10/21
ULTRA WIDE-HELIAR 12mm ⅡとⅢでどう違うのか

ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III α7ⅡS
ウルトラワイドヘリアー12㎜F5.6を買いました。「III」です。その名の通り、第三世代になります。12㎜という他にない画角が好きで初代と2代目をそれぞれ購入しました。特に2代目のデザイン。これはヤバい。

これだけ個性的な意匠も珍しいです。古代遺跡の壁にはめ込むと隠し扉が開きそうな感じでしょう?別売りだったけどファインダも同じデザインを踏襲していました。

こういうのいいよね。当然購入しました。コシナはわかってるよ。しみじみ。レンズが小さくて軽い。230g。ライカMに付けるとゴーカイに周辺は落ちますし、色ずれも出る。それでも使いたくなる魅力的なレンズでした。
第三世代のレンズは、それらの弱点を消すためにかなり改良されているようです。今回はソニーEマウント版を購入。ライカMマウント版と違うのは、電子接点を持つので、焦点距離や絞り値がEXIFに記録されます。

画像整理の時、やっぱしEXIFないと困るのよね。便利には勝てない…。歪みはほとんど感じません。イイね。ちなみにHDR。
ⅡとⅢでどれくらい違うのかちょっと試してみました。まずは周辺落ち。

おお・・さすが新型。かなり良くなってます。絞ってもあんまり周辺が持ち上がらないのは一緒ですね。旧型は周辺光量が激落ちするのでRAWじゃないと駄目だったのです。補正必須。これならJPG撮って出しでもオッケーでしょう。

周辺画質のチェック。まあ普段周辺なんか見てないんだけどさ(汗)

クリックで拡大します。8群10枚から10群12枚へのアップデートの効果を確実に感じますね。何よりファインダを覗いたときの印象が全然違うんですよ。Ⅲはすごく明るく感じる。撮りやすい。

ミッドタウンに展示してあったマツダルーチェ。最短撮影距離は30㎝。端に入れると強烈なパースが付きます。

こうして撮ると、けっこうフツーですよね。実際には広大な部分が写ってるんです。僕らの視界はヨコにすごく広いんだって思います。タテ構図だとすごくワイド感が出る。うおおこんなに広く写るのかよお!みたいな。目玉が横に並んでいることをつくづくと考えさせられる瞬間です。

そんなわけで、予想以上の性能アップでしたね。これはなかなかいいです。唯一不満といえば、あの禍々しいオーラを放つデザインが消えてしまったこと。消えるのは収差だけでよかったのに。

旧型は露出の設定が難しいレンズでした。周辺を補正すると画面全体が明るくなりすぎるので、かなりアンダーに振る必要があったのです。Ⅲは普通に撮れる。でも見た目も普通になっちゃった。ちょっと残念。
それにしても、実に久しぶりのレンズ購入であります。何でこんなに長いことレンズを買わなかったんだろうと思ったら、ライカQに満足しきってたんだね。28㎜って恐ろしい画角です。たいてい間に合ってしまうのだなあ。