FC2ブログ

愛すべき器用貧乏

以前からこの時計については書きたいと
思っていました。外に出れないし(汗)ちょうどいい機会です。
P101001220400.jpg
ロンジン マスターコレクション L2.738.4.71.3
自動巻き。

特徴としてはレトログラード機構を多用した複雑時計です。
だらだら説明するより見てもらった方が早い。



見ているだけでも楽しいですね。
24時間針は、メインの時計とは独立して第2時間帯を表示できます。

上の窓には正午になると太陽が現れます。
P101000760100,6s500
これでまた気分がアガるのよねえ。
下の窓には月の満ち欠けを表すムーンフェイズ。
P10120019100400.jpg
これだけの多機能かつ複雑な機構が
電気を使わずゼンマイを動力として動く。

頂上ブランド製だと、間違いなく2000万超級。
でもこの時計は、並行輸入で30万円ちょいで買える。

腕時計に30万円なんて…と思われるかもしれません。

でも時計好きの感覚からすると、ありえない
価格設定なんですよ。価格破壊!

高級腕時計の世界では、
「多機能」かつ「廉価」はあまり評価されません。

むしろ安物感が出てしまう。
それでもこの値段で出すというのはスバラシイことです。

専門誌の評価を見ると

「さすがにやりすぎ」
「時間が見難い」
「仕上げがイマイチ」

などと、いいように言われてます。
ふざけやがって…全部ホントなんだけどね(汗)
P1010026605,615500
例えばリューズの操作感ひとつとっても
やけに固いし、スムーズではありません。

もう一度文字盤を見てみる。
P10100191100400.jpg
ギョーシェ彫りと呼ばれる装飾がなされてます。
頂上ブランドでは手作業で職人が彫る。

この時計は型押しした樹脂を貼りつけたように
見える。萎えMAX。等倍以上に拡大しないとわかりませんが。

針は青みを帯びたリーフ針。
P1010103602,8800800
加工は、量産品としてはとても綺麗で滑らか。

針が青いというのは、腕時計にとっては特別なメッセージ。

超高級時計にはブルースティールと呼ばれる
焼き入れを施したステンレスが使われます。

この時計の色はおそらく塗装によるものでしょう。
節約節約(笑)
P1010003160400.jpg
ローター表面。表面の波模様は
コート・ド・ジュネーブと言われるもの。とても綺麗。

問題はローターの切削面がそのままに
なってること。最高級品は、ちゃんと面取りするんです。
P101000660400.jpg
これはペルラージュと言われる、うずまき模様。
高級品は手作業で、汎用品は機械で表面を削ってつける。

加工はとても正確でキレイです。
ペルラージュに限らず、薄く繊細に削ってあるものほど高級。

面取りは相変わらずナシ。機械でスパッと切ったままになってます。萎え。
P1010008320400.jpg
緩急針と呼ばれる、時計の遅れ、進みを
調節する機構。

高級機にみられるような凝ったものではなく
ごくシンプルなもの。お高い時計はここも見どころなんですけどね。

あとは「石」あるいは「JEWEL」と呼ばれる
人工ルビーの数。

これは、別の時計のもの。
P101002125400_202004250926094ec.jpg
軸の摩耗を防ぐために人工ルビーが
使われるんですが、装飾的意味もあります。

超高級品は、ルビーの色が深く、石そのものも
丸みをつけて加工してあるらしい。

このロンジンにはそういうのなし。節約だから!

いろいろ見てきましたけど、この時計は出来る範囲で
ものすごく頑張ってる。それは間違いないっす。

熟練の職人が造りだす超絶技巧は見ている
だけで幸せだけど、時計に何百万も出すのは現実的ではないです。

なるべく安く、しかも持っていて楽しいものを
という方向性は応援したくなりますね。

シーマスター ダイバー300M 007 エディション 大損したときはヤケ買いじゃ!

P31600117,04,020200200316180245
株価が大変なことになってますね。
リーマンショックを超える勢いで真っ逆さま。

僕は株や債券などの投資はしてませんが
仮想通貨には以前から興味があって、ビットコインにはかなりつっこんでます。

今回の相場で、順調に資産が半分になりました(汗)

ま、今までにも命より大事な金(爆)が紙くずになるのは
何度も経験してます。仮想通貨ではしょっちゅう起こる。

嘆いていても仕方ない。こういう時は買い物に限る。
シーマスター ダイバー300M 007 エディション ¥1,089,000
news_191212_omega007_02.jpg
新作映画「No time to die」で劇中ボンドが着用しているモデル。

007モデルは限定生産が常で、あっという間に
売り切れます。しかし今回は限定ではありません。

注文すれば、納期はかかりますが必ず買える。
投機目的のバイヤーの出番はありません。
se-diver300m-007edition-21090422001001-vuec-large.jpg
特徴としては、メッシュのチタンブレス。
007シリーズでは初です。僕の最初の印象は

「シブすぎる…お爺さんの形見みたいだ(爆)」

なんといいますか、若々しさがない。

それに較べて、ナイロン地のベルト(NATOストラップ)の
モデルは、色の統一感があってすごくイイ。
omega-seamaster-diver-300m-omega-co-axial-master-chronometer-42-mm-21092422001001-l.jpg
¥957,000。チタンブレスのモデルと較べて割安。
これ欲しい!

オメガブティックより商品が来ましたというお知らせを
頂き、いそいそと出かけてきました。
P_20200316_1709542,12,412527200316170954
行ってみてわかったんですが、
銀座の店舗のほとんどが19時閉店の早じまい。

開けててもお客が来ないってことなのか
お上のお達しなのか。
P_20200316_1719504,71,716026200316171950
早速ブツを見せてもらいました。うーむ。
チタンもカッコいい(汗)

僕が感じていたお爺さんテイストはあんまりなかった。
驚いたのは軽さとブレスレットのしなり。曲がる曲がる。
P_20200316_1713524,71,76045200316171352
「チタンってこんなにしなるのかって感じですよね」
「いや~ホントですね。すごい!」

お店の方とひとしきり盛り上がりました。

僕が注文していたNATOストラップモデルは
良いんですけどわりと派手目。

こういうのはやはり現物をみないとわかりませんね。
P_20200316_1720334,71,720025200316172033
悩みに悩んだのですが、いずれチタンブレスも
部品として注文できるとのことで、NATOモデルを購入。

ちなみにNATOモデルならベルトをもう一本貰えます。
これは正規店ならではのサービス。

チタンモデルはブレスが高いので、もう一本
というわけにはいかず、クリーニングのチケットになるそうです。

時計には007のロゴはなく、
英国官給品であることを示す「ブロードアロー」がついているだけ。

P101004540205400.jpg
∈みたいなマークがブロードアローです。

ジェームズ・ボンドが英国軍中佐であることから
これがついてるわけですが、スパイの身元が思いっきり割れちゃうような気が(汗)

時計裏には、007モデルらしく、様々な刻印が
されてる…らしいんですけどNATOモデルは、ストラップで見えない(汗)
P101004640200,3s400
ベルトループに007の刻印。
P1010050402010400.jpg
これは使っているうちにガリガリ擦れそう…。

付属品は保証書などを除くとこのポーチのみ。
P10100531522400.jpg
『女王陛下の007』の50周年モデルはケースだけで
7~8万円しそうな過剰包装でしたけど、今回はシンプル。

結構大きなもので、ポーチというより職人の
工具が収まる布ケースみたいな感じです。

P101005519224400.jpg
試しに入れてみましたけど、NATOストラップは
コシがないので、めっちゃ入れにくい(汗)

明らかにチタンブレス向けの設計ですな。
それにしても、NATOストラップは腕によくなじみます。

僕は皮膚が弱くて、カメラのストラップを
肩にかけると、真っ赤にミミズ腫れができてしまいます。

おっさんの敏感肌(汗)なさけない。
そんな体質でも、NATOストラップは柔らかくフィットします。

なかなかいい。

あとは、新作映画の公開を待つのみ…なんだけど
コロナ騒ぎで11月に延期になっちゃった。

その頃にはビットコインの値段も戻ってるね(白目)

35年前のシーマスターを修理に出す

IMG_20191215_1522153,91,820000400191215152215
オメガ・シーマスター。

高校入学祝いに、祖父が買ってくれたものです。
クオーツ。従妹が百貨店に勤めていて、社割で購入。

当時の価格13万円くらいだったかな。

高校生には分不相応な時計であります。
とても誇らしくて、毎日寝る時も着けてました。

今見ても、本当に薄くて軽い。装着感も良い。
高校、大学、社会人と、10年以上毎日使い続けました。

デブになって、ブレスレットがしまらなくなり
あえなく戦力外に。机の引き出しに入れたままになってました。
IMG_20191215_1522233,91,820000400191215152223
傷だらけ(汗)でも故障知らずのタフな奴です。
唯一の弱点はベゼル。いつの間にかペロリとはがれてしまうのです。

2回修理して、しばらくすると剥がれて落ちる。
仕方なくその後はベゼルなしで使っていました。

ダイバーウオッチなのに、これじゃあ困っちゃいます。

3回目の修理のとき、当時オメガの修理をしていた
日本シイベルヘグナーの窓口に文句を言うと

僕の時計をチラッと見た年配の技術者は、フンと鼻を鳴らして

「こんなちゃちなモノで、海に入られても困る」

と言い放ちました。自分の愛用の時計と、
祖父が侮辱されたようで、目の前が真っ暗になりました。

もうずいぶん昔の話ですが、今でもムカムカします。
IMG_20190928_1513453,91,820000125190928151345
さて、このシーマスターをまた使いたくなりまして
OHに出すことにしました。

ニコラスGハイエックセンター5階のカスタマーサービス。
IMG_20190928_1430353,91,82000064190928143035
ここはオメガ専用フロアであります。
すごく広々として気持ちがイイ。

時計の修理受付とは思えない開放的な雰囲気。
さて、35年前のオメガは果たして直るのか。

待つこと15分あまり。診断結果はボロボロ(汗)
あちこち傷んでおり、ケース以外全部交換となりました。

「防水性能を保持するにはケースを交換したほうがいいんですが」

そのようにオメガの担当者はいうのですが、
それだと、もとの部品が何も残らない(汗)

しかしまあ35年前の時計の部品がほぼ全部ストック
されているというのはなかなかすごい。

パテック・フィリップが販売した時計は年代に
関係なくメンテ可能というのは有名な話です。
Patek_Philippe_p1070011125,61s80060728120728125,61s80060728120728
1868年、スタンフォード大学の創始者、リーランド・スタンフォードが新年のお祝いに妻に贈ったもの。Wikipediaより。

複雑な機構をもち、歴史的にも貴重な時計は、
腕っこきの優秀な時計師が修復にあたります。

きっとそのお代もとんでもない額でしょうね。

でも、パテックのような少量生産の高級時計を扱う
会社はともかく、オメガは大量生産を行うメーカーですからねえ。

古い部品を保持し続けるのはなかなか大変
だと思うんですが、嬉しい驚きでした。

オメガ修理のついでにロンジン製ウオッチの
ベルト交換をすることにしました。同じスオッチグループなんです。

「ロンジンは7階にて承ります」

ということで行ってみると、激狭い(汗)
IMG_20191215_1639373,91,820000160191215163937
ソファも5人座れば満員。オメガとの違いが有杉!
地元の眼科待合室より狭いぞコレ。

ライカの計測機器が並んでいるのをみるのは
楽しいけど…同じビルなのに、ここだけ共産圏みたいな(爆)
P9081606171,8125200190908153323
ロンジンは輝かしい歴史を持つ時計メーカーです。
しかし1983年にスオッチグループに買収されてからは「格落ち」の扱い。没落貴族です。

ま、ブランドが残るだけでもマシです。いつの間にか
無くなったり全然別モノになることも珍しくない。

例えばエルジン。
61I5.jpg
エルジンはかつてアメリカを代表する時計メーカー
でした。戦後没落し、身売り。

その後、日本企業に名前を買われて
ディスカウントストアの時計コーナーで絶賛活躍中。

親会社は変わっても

「品質はすべてに優先する」

という創業者の信念を受け継いでいるそうです。

でも実際の時計は、どうみてもロレックス(汗)
影響を受けましたとか言うレベルではないでしょコレ。
100000001003411324_10204_001.jpg
これが本家のロレックス サブマリーナデイト。
グリーンは特に人気が高くプレミア価格で流通。

上のエルジンと較べると…

時針のベンツマークとか、もう言い訳出来ない感じ。
品質を優先するのはいいけど、大事なものをぶん投げてますよ!

話が脱線した。僕のシーマスターは2か月後に
生まれ変わる予定です。今からワクワクしてます。

何しろ35年ぶりに「完全体」に戻るわけですから。
いずれ息子が使ってくれたらいいな。

1分ごとにバビューン!

P1010813605,020400
20年ぶりに、むくむくと時計に関心が湧いてきました。
やっぱり好きなんですよねえ。買わないけど(爆)

今のイケてる時計というのは、主流が200万円前後。
バカみたいだよなあ。誰が買うんだという。

アメ横にいくと、200万円ぽく見える自動巻きの
時計が5000円で売ってる。ebayなら1000円以下で買える。

1000円で利益が出るってすごくないすか(汗)自動巻きだぜ?
いったい時計の原価っていくらなのよ。
P81405289,05,0200400190814163210
さて、いよいよ本題。

レトログラードというオモシロい機構があります。
言葉だとわかりにくいので、動画で説明。



ばびゅーんと針が、一瞬で戻る。僕はこれが大好きなんです。

週の最後、土曜から日曜に移る瞬間に飛ぶのもあるし
24時間ごとに飛ぶのもある。

一番忙しいのが、1分毎。レトロセコンド、ジャンピングセコンド
なんて呼ばれるヤツですな。

一生懸命に、針が行きかうのが、見ていてとても楽しいです。
すぐぶっ壊れそうだけど(汗)

「構造上、どうしても精度は落ちますね。」

なんて時計屋のお兄さんは説明してくれたけど、精度なんてどうでもいい(爆)
見たいのはバビューンだけなの。
P1010830401325400.jpg
この時計はジェラルド・ジェンタの「バイレトロ」
マザーオブパールの文字盤に波線のギョーシェ彫り。

バイ(Bi)の意味するところは「2つ」でありますが、
この時計の場合は、時間と日付の2つがバビューンなわけですな。

こんな素敵な時計が以前は30万強で売っていたのです。

欲しいものは独身のうちに全部買っておけという先輩のアドバイスに従って購入。
本当にその通りでしたよ、先輩。

自動巻きだと高いけど、クオーツならうんと安くレトログラードを楽しめます。
kinetic.jpg
週替わりの瞬間に針が逆行するのが一番よく見るタイプ。
SEIKOのキネティック。時計をぶんぶん振って発電するクオーツ時計です。

ここにもレトログラードあり。電気式だと、いかようにも制御できる。
これは1万五千円。

バビューンの動きをゼンマイで動かすとなると途端に高くなるのよねえ。

しかし、アメ横では、ゼンマイの1分毎バビューンが五千円以下で買えるとか!
早速、フィールドワークに。
P82900068,05,6250200190829101046
アメ横にくるのもひょっとして20年ぶり?いやはや。

全身汗まみれでくまなく探しましたが、発見できず。
激安のレトロセコンドはありませんか?

「前は扱ってたけど、すぐ壊れるし、メンテは半年とか
 言われるんで、今は仕入れてないなあ」

老舗時計屋の店主から、とても分かりやすいお話を頂きました。
うーむ、残念。

その後、日本円にして1万3千円弱で、この時計を発見。
galucci.jpg
ガルーチGallucciというメーカーで、本拠は香港のようです。
日本にもショールームがあるようですが、住所はマンションの一室(汗)

電話をかけてみたけど、つながらず。現物を見たかったなあ。
でもフェイスを見る限り30秒ごとに、リレーするタイプでかなり期待できそう。

早速注文しました。出品してたのがドイツの業者なので、
手元に来るまで時間がかかりそうですが。

今からわくわくです。

プロフィール

panoramahead

Author:panoramahead
ハイスピード動画公開中
youtube.com/user/panoramahead

月別アーカイブ

カテゴリ

since 2010.3

検索フォーム

QRコード

QR