2018/05/29

だいぶ前になるんですが、レクサスLCに「構造色」を持った
特別仕様車が出るという話がありました。
「モルフォ蝶にインスパイアされた」とのことですが、
僕にとっては構造色=カワセミなわけです。
いつみてもうっとりするようなエメラルド・ブルーが我が物に…。
これは見に行かねば、ということでミッドタウン日比谷へ。

正式には「structual blue」ということでありますが、レクサスのサイトによれば
・300グラムの顔料と3,000億個の顔料フレークを組み合わせた鮮やかな青色
・入射光をほぼ100%反射(通常は50%)
・開発に15年
・元町工場で日産2台が限度
うーむ、15年。どんなにすごいんでしょうねえ。
わくわく。そして、これが実車。どーん!

…うむ。青ですね。メタリックの。
なんだか普通です。
「瀬戸内板金」といういかした名前の塗装店を営んでいたうちの義父が見ると
むうう・・・これは、なんて海原雄山みたく唸るのかもしれません。
でも、素人がみると、普通のきれいな青メタリックです。

拭きキズだけはしっかり目立つみたいで、これは扱いに苦労しそうだね。
板金にしたって、一般の工場では無理でしょう。
海外での発表時、内装はオレンジ、ブルー、ホワイトだったけど
この車は白とネイビーのコンビになってた。おとなしいなあ。もっと攻めようよ!

技術的には凄いんでしょうけど、見た目が…。
ま、それが我が国らしいといえば、そうかも。裏地にこだわる国ですから。
以前は何だかなあと思っていたレクサスのスピンドル(糸車)グリル。
最近、さらにド派手にパワーアップしてます。

だんだん見慣れて、そのうち、なんだか好きになってきた(汗)
愛読しているCar Guyのためのサイト
Life in the FAST LANEで
「レクサスのスピンドルグリルはトヨタが紡績会社であったことがルーツ」
という説が紹介されてまして、これにはグッときました。
これが、国立科学博物館に展示されているG型織機の実物。

豊田佐吉が大正13年に完成させたものです。
「横糸が自動的に補充され、縦糸が切れると自動的に停止するという
当時でも世界最高の性能を誇る」 解説にはそう書いてあります。

豊田自動織機製作所の文字。
時代を感じますね。
こういう「歴史」「物語」は最大限、活かすべきですよね。
しかし、
この記事にある通りスピンドル=織機説は、
レクサスデザイン部主幹を務める人物により否定されてます。
しかも、紡績機の糸を巻き取る軸がもとになったという説を
「安易」の一言で一刀両断。
じゃあ何か面白い逸話があるのかと思えば、
「スピンドル型はもともとやってた」
「末広がりの形になったのは、空気をいっぱい取り込みたいから」
だって。つまんない話をいちいち説明するくらい最悪なことはない。
「そんな説があるんですか」くらいにボカシておけば面白くなるのに。

G型織機の完成からさかのぼること2年。1922年創業したのがジャガー。
前回借りたFタイプのコンバーチブルがとても楽しかったので
クーペも借りてみました。今回は3Lのモデルです。

スタイルはコンバーチブルよりさらにカッコいい。
こんなのが自分のガレージに収まっていたらきっと誇らしいでしょうね。
借りたモデルはなんとMTであります。いまや絶滅危惧種ですよ。
Fタイプが借りられるっていうのも珍しいけど、マニュアル…ありがたい。

んで、走り始めて気づくのは、
「この車のシフトパターンはやばい」
一速とリバースのポジションが近いんですよ。
スタートしようとしたら、車が後ろに動き始めるという。
これが一速の位置。

これがリバース。

交差点でぼーっとしてたらクラクション鳴らされて、
慌てて猛ダッシュ!のつもりが、猛然とバック(汗)
後ろの車は焦っただろうね。僕も怖かったけど。
左ハンドルだと間違えないんだろうか。英国車なんですけど…。
シフトノブを押し込むとか引っ張らないとリバースに入らないように
しないとアブナイと思います。マジに。

前回乗ったのは5000㏄でしたが今回は3000㏄。
ものすごくパワフルで、廉価グレードだから駄目ってことは全然ありませんでした。
せっかくのMTでしたけど、ペダルの位置が、ヒールアンドトーに向いて
無いようで…ブレーキがかなり手前にあるんです。

エンジンが下からたっぷりトルクなんで、いい加減な運転でも
結構イケちゃう。MTで積極的に回す甲斐がないといいますか。
この車にはDCTの方が合ってる気がしました。
あと、花火があんまりでない(笑)
5リッターの爆裂ぶりから比べるとちょっと寂しい感じです。

まあでもこういうスーパースポーツを、しかもMTに乗る機会なんて
まずないですからね。しかもほぼ新車。距離は1000㎞ちょっとしか走ってませんでした。
次回は花火バンバンのエンジンを大型の4駆に乗せてみたという
変態オフローダーを借りる予定です。