2016/11/23
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO 大口径らしさ充溢のレンズ

オリンパスの超大口径25㎜を購入しました。既に発売しているPROレンズはみな凄まじい高性能。このレンズにも期待が膨らみます。開封して最初の感想は・・・あれれ、前玉小さい。

なんか拍子抜けです。F1.2って普通は波動砲の射出孔のごとくデカくて、しかも前玉はいつまでも見つめていたいような輝きを放つものでしょう?これには全くオーラがない。

フードも普通のプラ製。内部に起毛加工もないツルツルのやつ。12㎜F2.0のような変態カメラ紳士を唸らせる趣味性はありません。味じゃなくて性能で勝負ってとこなんですかね。12-40ズームとは外見が極めてよく似ていて、カバンの中から取り出す時に間違えそうになります。

早速新型レンズを持って出かけました。比較するレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO。最初は紅葉から。今年の平林寺は当たり年のようです。。

25mm F1.2 PROのワーキングディスタンスは19.5㎝。これくらい近いと、ピントもごく一部にしか合いません。しかし12-40mm F2.8 PROに慣れていると物足りない感じ。

12-40mm F2.8 PROのマクロ性能は超絶です。どこまでもどこまでも寄れる。ホント、便利なレンズだよなあ。ブツ撮りにも普段使いにも大活躍。
遠景のボケはどうか。25mm F1.2 PRO。開放F1.2。

次は12-40mm F2.8 PROで撮影。

随分はっきりしてくる。なるほど、2.5段ぶん明るいレンズのボケ量は伊達じゃないですね。でも12-40mm F2.8 PROでもう少し寄ると同じくらいボケるんじゃないかという気も(汗)
オリンパスのレンズは解像テストとかあんまりやる気がしません。イイに決まってるものね。それくらいPROレンズに対する信頼は厚いです。ただ、25㎜単焦点のF2.8と12-40mm F2.8 PROのF2.8の違いはちょっと気になる。

日中、晴天で撮ってみました。SSは1/3200出ており手ぶれの心配はないです。同じF2.8とはいえ、F1.2のレンズを2.5段絞ったのと開放の映像ではかなり違ってくるはずです。クリックで拡大。

この部分にピントを合わせています。さすがに25㎜PROはキリッとしてますね。お次は画面の左端。これもクリックで拡大。

なんと、絞った25㎜単焦点より、開放のズームレンズのほうが明らかに画質が良いのです。面白い。12-40PROさすがだなと思う一方、25㎜F1.2PROはこれでイイんじゃないかと。大口径レンズってこういうもんでしょ?やっとらしさを感じるというか、愛せるポイントが出てきた。

F1.2のレンズをうんと絞って使うことってあんまりない気がします。端が悪くても別にいいじゃん?どうせ隅なんて見ないし(爆)人が並んでいるときは絞らなきゃいけないでしょうけど、そもそも50㎜で記念写真とか撮らないもんなあ。

25㎜F1.2PROを使ってて、しみじみ良かったと思える瞬間。こういう暗いところでは本当に助かりますね。何が助かるって高感度を使わなくて済む。

なるべくISO800までで済ませたいわけです。D5ならISO6400、D810なら3200まで躊躇なく上げてしまいますし、余裕があれば少し絞ろうかという発想も出てきます。でもMFTでは絶対にそれはない。とにかく絞りを開けて低感度でという方向になる。

入手してまだ数日。少しずつ馴染んできてますが、あんまり神経質なところのない優等生ですね。もっと極端なレンズを想像してたんだけど・・・個人的にはもっとアクの強いキャラの立ったレンズのほうが好きです。

ズミルックス50㎜とか触ってると本当にイイわけよ。ピントリングの重さとかね。撮れば撮ったで、解像面だけグワッと浮き上がるような強烈な立体感がある。そのかわり周辺の画質は酷いもんよ(汗)でもそれでいいと思うんだよね。こういう高額な松レンズはヘンな奴しか買わないんだから、極端な味付けのほうがより魅力が増すと思うなあ・・・俺だけか?