2010/09/20
家具調ボーグ
連休中に仕事をするのはなかなか滅入る。客商売の方々は本当に大変だと思う。お疲れ様です。
休日は全ての店を閉めなければいけないという法律が必要だ。
仕事中に考えているのは、理想の望遠システムのことだ。
これを考えていると、わくわくして仕事も楽しくなる。
40年前のライカレンズを買って、対物レンズだけのシステムでも
素晴らしくよく写ることを実感した。しかし、水際での撮影は
白い鳥がみな青くにじんでしまう。
F8まで絞っても完全には直らない。何しろ古いレンズであるので
収差に関しては仕方のない面がある。
そこでBorgを試してみることにした。Borgもまったく同じ、
2群2枚の対物レンズのみのシステムだ。ネット評判をみると
安価・軽量なわりに大変高画質らしい。
最初は対物レンズのみを交換して、ライカの鏡胴に組み込もうと
した。両方とも80mm径なのでいけるかと思ったのだが
駄目…仕方なく77EDⅡ望遠セットを購入して後日改造することにした。
Borgの鏡胴は、白くてピカピカと光っている。これだと
目立ちすぎるので、皆さん迷彩のカバーをしたりして工夫している。
ヒネクレ者なので野鳥撮影=迷彩みたいなお決まりのパターンは
避けたい。緑色のタータンチェックはどうだろう。そう思って
探したのだが、あいにくそういう柄のテープはないのである。
残念…。
思案の結果、木目模様のテープを貼ることにした。
ダイノックフィルム(DI-NOC)という商品で住友スリーエムから
発売されている。

気泡が入っても、後からたやすく押し出せるという優れもの。
不器用な僕でも、特に苦労なく綺麗に貼ることができた。
手元にあったローラーカッターで適当に裁断。10分あまりで
家具調ボーグが出来上がった。

大理石模様のテープも同時に買ったので、木目に飽きたら
マーブルボーグとして再デビューの予定…。
BorgのNEXマウントアダプタは未発売。
RAYQUALのNikon-NEXマウントアダプタを介して装着。

NEX自体がとても小さく軽量なので、見た目は普通の
デジスコのようにとてもコンパクトだ。
まずは試運転。近所の公園でカワセミを待つ。
しかし例によって彼は現れない。

この公園にはニャンコがやたらと多い。
そして皆人懐っこい。

いろんな鳥が水浴びにくる。

この画像は、素晴らしく解像している。シャープネス処理は
していない。でも距離が近ければたいていのレンズは解像する。
問題は厳しい条件のとき…距離があるとか、照り返しが強い所で
どこまで頑張れるかだと思う。そういう場所では、やはり輪郭が
青くにじんだりしていた。うんと少なめだけど。
やっとカワセミがきた。

飛び出し

如何せん遠い…トリミングしてもこの程度。
77EDⅡは510mmF6.3というスペック。NEXの場合これに1.5倍されて
765mmになるわけだけど、それでももう少し欲しくなる。
結局時間切れ…。望遠セットにはテレコンが付属するけど、
ちょっと甘くなるように感じたので、今回はほとんどつけずに
撮影した。何しろ、出勤前で時間がないのです、はい。
感動したのは、明るさ。条件が良いとISO800では、しばしば
1/4000秒を振り切りそうになる。これなら速い動きにも
対処できるかもしれない。
ま、そんなこんなで初めての撮影を終えましたが、
まだ慣れないので、いまひとつピンときません。
もっと沢山練習しないと…。