フェールセーフなのかお節介なのか

L1840869.jpg
LEICA X Typ 113 
ISO200 F1.7 1/15秒

ライカX Edition Monclerのレビューその3であります。

このカメラには、不思議な機能がついていまして
被写体に近づくと、自動的に絞りが動きます。

具体的には開放値F1.7から最大F2.8まで
被写体の距離に応じて自動的に絞り込まれます。

まずはやってみますか。

L1840827.jpg
ISO400 F1.7 1/60秒

被写体までの距離は1.2mくらい。
1mまで近寄ってみる。

L1840831.jpg
ISO400 F2 1/60秒

F2に絞られました。ちなみに、ダイアルはF1.7に
固定してあるのですが、カメラが勝手に絞る。

さらに60㎝まで近づく。

L1840835.jpg
ISO400 F2.5 1/60秒

40㎝まで近づくと、絞りはF2.8になりました。

L1840843.jpg
ISO400 F2.8 1/60秒

撮影はマニュアルモードで行っているので
絞り込まれた分、暗くなっていきます。

ま、これはこれでいい感じだけどさ・・・。
まとめるとこんな感じ。

徐々に暗くなる

なんでこんな仕様なのか不思議でありますが
実際に撮影していると、なかなか理に適ってます。

例えばコレ。

L1840674.jpg
ISO200 F2.8 1/250秒

至近で人物を撮ってみたんですが、この時も
自動で絞り込まれてF2.8になった。

せっかくのF1.7大口径なのに残念すぎる。
と思ったのですが・・しかし。

L1840674u.jpg
等倍でみると、目は解像してるけど鼻はすでに
ボケ始めている。

APS-CのF2.8だから、フルサイズのF4相当です。
こんなに絞ってもまだこれだけボケる。

逆に考えると、これ以上絞りを開けるとボケ過ぎて
写真として破綻しちゃうかもしれません。

これくらいの絞り値が、「いい塩梅」なわけですな。

L1880093.jpg
ISO200 F2.8 1/160秒

だからと言って「さすがライカ」なんて
ちっとも思いません。勝手に絞るな。

おそらく近接領域では、絞らないと
想定した描写性能が保てないんでしょう。

「AFが合わない」という顧客からのクレームも
深度を深くすることで防げそうですし。

でも、絞りのダイアルをF1.7にしてるのに
勝手にF値が変わるってどう考えても気持ち悪い。

絞りを開けすぎて失敗する「自由」も
ユーザーの裁量範囲として残すべきです。

ところで、このカメラは人間の肌との相性が
良くない。馬鹿正直に過ぎるところがあるんだよね。

L1840098_20150115161704886.jpg
ISO200 F2.8 1/100秒

等倍
L1840098u_20150115161706cad.jpg

業界用語でいうところの皮膚紋理まで
バッチリ写る。写り過ぎだと思う。

幼児の張りのある肌ですら、グロテスクなまでに
細かく描写する。中高年の顔を撮る際はかなり気を遣う。

L1840150_20150115161703506.jpg
ISO1600 F2.5 1/250秒

さらに、高感度の問題もあります。

ライカXの高感度は解像感はあまり落ちませんが
その代わり輝度ノイズが目立ちます。

等倍
L1840150u_201501151237208f3.jpg

もともと肌と相性が悪い上にザラザラ(汗)
これは許容できません。

僕はRAWが大嫌いなので、JPEGでなんとかしたい。
カメラ内の設定をいろいろ変えてみましたがどうもしっくりこない。

諦めて、ライカXに同梱のLightRoomを使って
みたりするわけですが、まあメンドクサイわけです。

名称未設定-1

結局NeatImageのお世話になる羽目に。
なんか久しぶりに使ったなあ、このソフト。

NeatImage併用ならISO1600くらいまで
いけそうですね。肌の具合もやっと健康的になったし。

やれやれ、それにしても今回のブログ作成は
時間がかかりました。

なんか、つかみどころのないカメラと対話するのは
ひどく消耗しますね。もっと気楽に遊べると思ったけどなあ。








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ライカX Typ 113 レビュー その2 逆光無双!?

L1840236.jpg
LEICA X (Typ113)

F1.7の大口径レンズをもつ単焦点コンデジ
ライカX Edition Moncler レビュー、その2であります。

このカメラにはレンズフードがついてません。
オプションにもフードの設定はなし。

伸び縮みしない固定鏡筒とともに
気に入っている点のひとつです。

L1840260.jpg
ISO100 F9 1/400秒

なんで、フードが無いのかと言えば

「このカメラには必要が無い」

ライカ社はそう考えているのかもしれません。
実際、逆光性能はかなり高い。

わざと太陽を入れてみたりしますが、
フレアもゴーストも目立ちません。

L18401991.jpg
ISO400 F2.5 1/40秒

暗い店内から、明るい窓に向かって撮影。

かなりキビシイ条件だと思うけど、コントラストが
がっくり落ちるようなことは無いです。

それにしても、なんでこんな顔してんだ(汗)

L1840345.jpg
ISO400 F2.2 1/30秒

夜歩きしながら、強い光源にわざと向けてみたり。
それでも、カッチリ写ってます。

最近のレンズって、本当に逆光に強いですよね。

手持ちのヤツだとM.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mmとか。
これは本当にフードが要らない。

ナノクリスタルコートの大砲レンズ。アレもでっかい
フードなんかつけなくても、ちゃんと写るんじゃないのかな?

iso1600_20141217223605b4e.jpg
ISO1600 F2.5 1/80秒

カメラ任せで撮ってると、勝手にISOが上がったり
絞り込まれたり。これがいつも面白い。

開発者の考えがそのアルゴリズムに現れるわけです。
購入したカメラを使い込む時の楽しみのひとつ。

クリックで拡大
ライカX ISO解像度比較

ISO1600でもほとんど、解像感に劣化が見られません。
これはなかなかのものですね。

ただ、人間の肌をISO1600で撮ると、結構キタナイ
感じで写ったりしますので過信は出来ませんが。

ライカX 絞り比較

絞るとどうかと思いやってみましたが、中央部は
F5.6まで絞っても変化なし。

使い古された感のある言葉ですが、まさに
「開放からシャープ」

F1.7だと、かなり暗いところでも、そこそこのSSが
出ますので、手ブレのひどい僕でも何とか手持ち出来ます。

L1840452.jpg
ISO400 F1.7 1/15秒

ところで、液晶モニタでは、いい具合に見えてるのに
シャッター押すと、やけに明るく白く写ることってないですか?

そういうコンデジが多い気がするんだよなあ。

夜、街中歩いてて、いい雰囲気だなと思って
カメラ向けると、自分が思うような明るさに写ったためしがない。

シャッター半押しすると、暗くなって、アレレ?とか。
そんでもって押すと真っ白なの。そんなんばっかし。

いつも、このポンコツめ!と思うんだけどさ。

露出補正しても、なかなか思うような明るさに
ならなくて、イライラしたあげくMモードで撮るとか。

何のための液晶モニタなのかわかんない。

L1840288.jpg
ISO400 F1.7 1/8秒

このカメラの場合も、Mモードで撮るのが
おススメです。液晶で見たままの明るさに写ります。

ま、モードダイアルは無いんですけどね。

絞りは開放1.7で固定して、後はSSのダイアルを
露出補正代わりにクルクル回すだけ。

DSC_0139.jpg

別に難しいことはなく、むしろ、とても快適です。
見たままの明るさで写るってこんな気持ちいいものかと。





ライカX Edition Moncler レビュー その1 まずは箱を開けてみる

DSC_0001_20141214184455f4d.jpg

ライカX Edition Monclerが手元に来ました。

ダウンジャケットが有名なフランス・モンクレール社との
コラボモデルであります。

価格は378000円・・・値引きなし。

うむ。俺は馬鹿だ。マジに。

中身はAPS-Cコンパクトなわけで、同じ値段を
出すならもっといいカメラやレンズがいっぱいある!

わかっているんだけど、何故か買ってしまったのです。

DSC_0003.jpg

外箱を開けると、本体が・・・出てこない。本箱ともいうべき
箱がもうひとつ出てくる。

過剰包装だけど、それでいい。なんならラッキョウみたいに
剥いても剥いても出てこなくてもいい。値段が値段だもの。

ド派手に演出して盛り上げてくれ!

DSC_0049.jpg

本箱にはマグネットが仕込んであって、あたかも
チェストボックスのような雰囲気です。

DSC_0018_20141214184432839.jpg

このようにタンスのごとく引き出せます。
これは本当によく出来ています。

ライカX1の箱も同じ構造でした。
付属品の整理がマジに楽なんです。コレ。

さていよいよ上段のケースを開けてみます。

DSC_0062.jpg

ううむ、まぶしいぜ。演出効果としては文句なし。
イイ感じですよ・・・。

ダウンジャケットのメーカーらしく、カメラポーチは
純白のダウン生地。ふかふかです。

でも、使えねえわな。これが薄汚れたところを
想像するだけで寂しいもの。

DSC_0084.jpg

ストラップも純白。ま、見るにはいいけどねえ。
本当の金持ちは、ガンガン使い倒すんだろうね。

僕は元箱にそっとしまいました・・・。

DSC_0086.jpg

レンズキャップは古のライツ製もかくや、と
思わせる絶妙な摺動性。ヌルーっとした手ごたえ。

しかし僕にとっては単にうざったいものでしか
ありません。外しにくい。サッと撮影に移れない。

手持ちのオリンパス銘の樹脂製キャップに
付け替えました。キャップも元箱行き・・・。

DSC_0103.jpg

ここで、問題発生。レンズキャップをねじると
鏡筒先端の飾りリングも取れてしまいます。

ギューッと締め付けても、じきに緩んでしまう。
これはいつか失くしそうだなあ。

ライカX1もリングが外れる構造だったけど
こんなに緩くはなかったです。ハズレをひいたかも。

DSC_0147.jpg

Edition Monclerの特徴であるトリコロールの貼皮。
意外にも硬い手ごたえです。もっと柔らかいかと思った。

なんだか、樹脂に塗装したような感触であんまり
高級感はないですね。

バルナックライカと並べてみました。

DSC_0115.jpg

今回購入した LEICA X (Typ 113)は
3世代目のカメラになります。

初号機の開発者インタビューによれば、ライカX1は
バルナックライカの大きさをイメージして設計したそうです。

重さは286 gと、びっくりするくらい軽くてコンパクト。
写りも優秀で、外装が傷だらけになるまで使い込みました。

RIMG0025_2014121420272650b.jpg

初号機のレンズはF2.8。開発者の方は、
F2相当のレンズをつけた模型を作って

「F2にしたらこんなに大きくなって誰も買わなくなる」

そう言って、セールス担当者を説得したんだとか。

実際、その方向は正しかったわけで初号機は
入手困難になるほどのヒットになりました。

しかし、今やAPS-Cサイズのセンサーを持つ
コンパクトカメラは珍しくなくなりました。

フルサイズセンサーでF2のレンズを持つ
コンパクトカメラさえ存在します。

最新型ライカXのレンズは開放F値1.7の大口径。

ライカとしては、「誰も買わない」と思った方向に
進まざるを得なくなったのかもしれません。

DSC_0139.jpg

このレンズ鏡筒は伸び縮みしません。
近接撮影でもこのままです。

これは大変に好ましいと思います。
まるでM型ライカのレンズがついているようです。

そこそこ速いAFも装備していますが、
ヘリコイドを回せば20㎝まで寄れるMFレンズにもなります。

残念なのはピントリングを回したときの感触が
いまひとつ・・・ということ。

さらに力をいれて回すと、リングがシャーシャーと
擦れ合う安っぽい音がします。

M型ライカのレンズの完成度には比ぶべくもない。
やっぱしコンデジなのね、という。

DSC_0159_20141214194808ddc.jpg

バッテリチャージャーはこれも初号機と同じく各国の
規格に合わせてプラグをはめ込む形式。

海外旅行の時は便利かもしれないけど、プラグの
足がたためないのは不便です。

黎明期のデジタルライカと並べてみました。

DSC_0161.jpg

真ん中は98年製DIGILUX ZOOM。右端は02年製D-LUX。
こうしてみると、やっぱり一際大きいんだね。

デザインや成り立ちを含めて全く異なるトリオ。
唯一の共通点は、3台とも法外に高いこと(爆)

最後に試し撮りの一枚。

L1840169.jpg
ISO800 F2.5 1/40秒

ライカXに関してはとにかく情報が少ない。

ある評価サイトによれば、画像はソフトな仕上がりで
特別解像力に優れるわけではないとか。

ちょっと心配してましたが、使ってみるとかなりキレの
よい映像が得られました。

等倍で肌の具合をみると
「あーまたアトピーが悪化してるよ」なんて(汗)

これからぼちぼち使い込んでいく予定です。




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