2014/11/04
マイクロフォーサーズは、ボケない・・・? その2

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
センサーが小さいマイクロフォーサーズは
やっぱしボケにくいのか?
前回に続き、ちょっと試してみます。
理論上は、フルサイズのカメラでF2.8のボケと
マイクロフォーサーズのF1.4が同じくらい。

Leica 50mm f/1.4 Summilux M ASPH 開放
フルサイズセンサーを持つカメラのF1.4開放の画像です。
背景のボケに注目。
これをマイクロフォーサーズの50mmF1.8の
レンズで撮り較べ。

・・・なるほどって感じですけど、
MFTのほうもボケ具合は悪くないです。
前回もそうでしたけど、後ろが抜ける
所では、そんなに気になりません。
むしろフルサイズのF1.4みたいにピントに
神経質になることもないし、失敗も少ない。
じゃあMFT万歳かというとそんなウマイ話は
無いわけで。例えばこんな場所。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 開放
ここでのボケ量を比較。

こんなに違うのか!とビックリです。
何だか2段分以上の差を感じます。
全く同じ位置からの撮影なんですけどMFTの方が
広く写る。何でなんだろうね??
今回使ったM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は
開放からかなりシャープで、すごくいいレンズですね。
これも開放の画像。

目の部分は等倍だとこんな感じ。

僕が使った中ではベストのMFTレンズです。
使いやすい画角と、素晴らしい解像感。
特に開放の性能がいいですね。なるべく絞らず
使いたいMFTにとっては、何より大切なことです。
ところで、「開放からシャープ」ってよく聞きますけど
実際にそういうレンズは希少です。
たいてい少し絞らないとダメ。ひどいレンズになると
開放F値はF1.4だけど、実用はF2.8からとかね。
それじゃあ、何のための大口径なんだか分からない。
ちょっと前なんですが、海外サイトに
面白い記事が載ってました。
Comparing Rangefinder and SLR 50mm Lenses
プレミアム価格帯の50mmレンズを比較するもの。
僕は、これが一等賞になるだろうと思ってました。
Zeiss 55mm f/1.4 Otus

各評価サイトで、絶賛されてたレンズです。
現時点で最も究極的な性能を持つと言われてます。
ところが結果をみるとこんな感じでした。

ぶっちぎりの首位は、ライカレンズ。
アポズミクロン50mm。
Leica 50mm f/2 APO Summicron M ASPH

お値段は80万円以上と性能以上に
浮世離れしております(汗)
上の表は、各レンズの開放値での性能なんですけど
F2まで絞った時のデータがこれ。

ライバル達は絞っても、アポズミクロンに及びません。
アポズミクロンこそ、「開放からシャープ」なレンズの鑑ですな。
良く写るとは聞いていたけど、本当に凄いんだね。
でもまあこの値段じゃなあ・・・。
よくよく見てみると、シグマのレンズもかなり健闘していて
F2まで絞ると、アポズミクロンに迫る性能です。
値段を考えると、こっちのほうがモンスターかも。
Sigma 50mm f/1.4 Art

しかし、デカイ(汗)
重さは815gだって。レンズ単体ですよ?
ボディ込みだと、相当ズッシリ来るでしょうねえ。
レビューサイトの作例を見るとうっとりするくらい
綺麗に写ってて、ワクワクしますけど。
でも、これを持って、街中を歩くのは結構ツライと
思うなあ・・・。

こうして、いろいろ見ていくと、どれも一長一短。
高すぎるとか、でかくて重いとか、ボケが小さいとか。
なかなかコレだ!というのが無いですね。
本当に悩ましいです。
35mm相当の明るいレンズ。軽くてAFが使えて。
ボケもそれなりに楽しめて、くっきりシャープに写る。
そういうのが、欲しい。そう考えてあれこれ探して
いると、ピッタリ来るのがありましたよ。
ライカ X(Typ113)

APS-Cセンサーを持つ、コンデジです。
単焦点レンズを買う感覚で使ってみようかと。
これの初号機(X1)を持っているんですけど
286gと驚異的に軽いのに、本当に良く写るのです。
今回はレンズを大口径化した結果、486gとかなり
重くなっちゃいましたね。
んでもって、今月発売の限定カラーがコレ。

ダウンジャケットメーカーのMONCLERとのコラボ。
ものすごく馬鹿っぽいよなあコレ。おフランスって感じ。
ひと目で気に入って、すぐオーダーしました(爆)
11月末に納品らしいです・・・。