8枚玉とズミルックス 2つの35mmレンズをライカMで

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LEICA M Summicron 35mmF2(8-elements)
ISO1600 F4 1/250

最新型デジタルライカにつけると
たいていのレンズは良く写ります。

50年前のレンズなのにやけにスッキリしてたり。

オールドレンズらしさが漂白されて
しまうのです。ちょっと困っちゃう。

P3290051.jpg

8枚玉ズミクロンと初代ズミルックス。
いずれも大人気のレンズです。

最近の高騰ぶりは凄まじい。
特にズミルックスは異常。

ebayだと美品レンズは1万ドルを超えてます。
100万円だぜい?誰が買うんだよコレ・・・。

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魅力の源はどこにあるのか?
性能ではないことは確か(笑)

色んな本に書いてあるけど、色々弱点が
多いレンズなのです。

ronf28.jpg

ちょっとテストしてみました。
林の中のOM-Dがモデル。


各レンズの解像力


まずはズミルックスを試してみた。

中央部切り出し
summilux比較 中心
クリックで等倍になります。

開放はかなり甘いわけですが、今まで
使ってきた感じからすると

「あれ?結構写ってんじゃねーか」なんて。

これ、デジタルマジックなのよね。

フィルムだといかんなく実力を発揮します(汗)。
強烈なモヤモヤぼわぼわ・・・。

一方、8枚玉ズミクロンはどうか。

中央部切り出し
summicron比較 中心
クリックで拡大

通説では

「開放は甘くてヌケが悪い」

そういう事になってる。

だけど、実際にデジタルライカで使うと
とっても良く写ります。かなりイイ。

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8枚玉 絞り開放

等倍
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フィルムだとかなり甘いわけですが
デジタルだと「ほんのりソフト」に。

品のある柔らかさとでもいいますか。
これはヤミツキになりますな。

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8枚玉 絞り開放

8枚玉=絞って使うべきレンズ、と聞いて
いましたが、開放も案外いけると。

デジタルライカ恐るべし。


周辺画質のはなし


「暴れん坊」のイメージが強いズミルックス。
「優等生」の8枚玉。

一般的にはそういう評価らしいのですが果たして。

両レンズのF2.0からF4まで並べてみました。

summi比較隅F2
summi比較隅F28
summi比較隅F40

意外に差が無いんですね。

むしろ、8枚玉よりズミルックスの方が
早い段階で落ち着いていくような印象です。

なんか口惜しくて何度も試したけど(爆)
それでも、今回は差が出ませんでした。


ゴーストとフレアはオールドレンズの花


開放での強烈なフレア/ゴーストは
ズミルックスの代名詞。

でも8枚玉も負けてません。
僕のだけかもしれないけど。

frair2500.jpg
クリックすると2500x1500に拡大。

いやあ、両レンズともすごい。
ズミルックスなんて虹が出る(爆)

現代レンズじゃ絶対味わえない。
オモシロい。何度でも虹を見たくなる。

絞ると、イッキに解消していくズミルックス。
対して8枚玉はあまり良くならない。

いずれにせよ、注意が必要ですけど
デジタルならさほど、問題になりません。

撮影時にリアルタイムでわかるので対処可能です。
これ、フィルムだと困るだろうなあ。

現像から上がってきてビックリ、という。


使いやすいのは・・・


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8枚玉 絞りF5.6

8枚玉ってしみじみ良いです。
もっと早く買えば良かったかも。

穏やかソフトな開放は癖になります。
絞れば、濃厚シャープに。

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8枚玉 絞りF2.8

ポートレートにも風景にも活躍してます。
意外に「便利」なレンズであったと。

一方ズミルックスは、なかなか難しい。

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ズミルックス 絞り開放

夜の波止場。

霧にむせぶ感じになるかな、と思って
開放で撮ってみたけど。

なんか単に甘いだけみたいな(汗)
難しい・・・。

ズミルックス 絞り開放
L1004791.jpg

F5.6
L1004792.jpg

やっぱし、キリッとさせたくなっちゃう。
もやもやを生かすのは結構むずい。

少し絞ると劇的に画質が改善して
程よく柔らかさが残ります。凄く好きです。

F2に絞ったズミルックスは、まろやか世界一と
勝手に考えていました。

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ズミルックス 絞りF2

しかし、8枚玉の開放はそれ以上に良かった。
あくまで僕の持ってる個体の話ですけど。

古いレンズなので個体差はかなりあるらしいです。

F5.6まで絞っても、僕のズミルックスは
ところどころ甘い箇所がでます。

像面が均一じゃないんでしょうね。
別にそれでイヤになったりしませんけど。

これからも使い続けたい両レンズです。
でも最近は8枚玉ばっかし。

つくづく便利にヨワイ。困ったもんだ。


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身だしなみなのか、それともパンツか

やっと手に入れました。
初代ズミクロン35mm。いわゆる8枚玉。

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随分長いこと探してやっと納得できる個体に
出会いました。

レンズ、絞り、フォーカスリングのいずれも
申し分ない状態。よく残っていてくれた・・・。

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8枚玉ズミクロンはライカレンズのシンボル。
そして半ば神格化された存在でもあります。

定番中の定番といいますか、まずはコレ
という。

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余談ですけど、医学教科書にも定番というのがあります。

内科ならハリソンとかセシル。
整形ならキャンベル。麻酔ならミラーとか。

原書は英語で超分厚い。
読むのは結構しんどい。訳本もありますけどね。

でも原書を持っているとなんか箔がつくといいますか。
身だしなみとして持っている人も多い(笑)

そんな話を先輩にしたら

「バカヤロー!あれは身だしなみじゃなくて
医者の最低限なんだ。パンツだろ。ちゃんとパンツを履け!」

はい、そうですよね・・・。

無駄話が長くなりました。
いつものことですが。

手に入れた個体は、M3用のメガネ付き。

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8枚玉はその美しいデザインが魅力のひとつですが
メガネがつくと途端にブサイクに(汗)

スーパーモデルと農婦くらい違う。
全然印象が変わってしまいます。

でもあえてメガネ付きを選びました。

ひとつには人気が無いので安いんです。

それと状態の良いブツが多いです。

いまひとつ使い難いせいなのか
防湿庫に長くしまわれてたモノが多いのかも。

さらに、少しだけメガネ無しより近接性能が高い。
65cmまで寄れます。

メガネ無いほうが断然カッコいいんですけどね。
それはもう間違いない。

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LEICAM SUMMICRON35mmF2

8枚玉ズミクロンを持って出かけた先は廃墟と
なっている某ラブホテル。

数年前に見つけて、いつかココに来ようと
決めていました。

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この街道沿いにはラブホテルが点在してますけど
皆廃業して朽ちているんです。

とにかく寂寞としたエリアです。

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海外リゾートがテーマのホテルだったようです。
「スウィート」の表記が泣ける。

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いい具合に朽ちている施設内。
明るい昼間でもちょっと怖いです。

車庫の中に車を入れて、2階の部屋へ
入る方式だったみたいです。

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車庫のなかには、部屋の名前を示すパネル。
アカプルコの位置まで解説してある。

芸が細かい。恋人たちの何人がこれに気づいた
だろうか?

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さらに奥まった位置に特別室。
ラスベガススイートと値段は同じですね。

入ってみたかったけど、怖くて外からシャッターを
切っただけ。ヘタレです。

L1004456.jpg

天気は最後まで穏やか・・・。
数年来の課題をこなし、ほっとした気分です。

やっと身だしなみというか、パンツを履くことが
出来てライカユーザーとして格好がついた。

そんな気分です。

今回はほとんど絞りを開けることなく撮影。
事前に色々読みすぎていたので

「8枚玉は絞って使うべき」

そういう先入観があったのかも。
今後いろいろ試していこうかと。


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