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α7R Vはα1の代わりになるのか?

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ソニーの最新型にして、最多画素数機=α7RⅤ
こいつを借りてつかってみた。

α7RⅤと聞いて、スペックが頭に浮かぶ人は相当のマニアだ。
ソニーユーザーの僕ですら、同じような型番ばかりでサッパリわからない。

ともかく、フルサイズ機ではこのカメラが今のところ一番の高画素である。
有効画素数は6100万だ。
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借りたのはマップレンタル。価格は1日1万5千円である。
ちなみに来店日と返却日はカウントしないので、実質3日借りてこの値段になる。

最初に手に持って感じたのは「α1よりゴツイ」
明らかにグリップが太く、表面のざらつきが強い。プロのツールという感じだ。

大きさ、重さはα1と、たいして変わらないのだが。
α1は小さくて持ちにくいという意見もあったので、それに配慮したのかも。
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液晶は、4軸マルチアングル液晶。(α1はフリップアップ)
どっちがいいかは永遠の話題。

僕は暗所で液晶の光をシャットアウト出来るマルチアングルがいい。
借り物の液晶を傷つけないで済むし(笑)
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α7RⅤの被写体認識は、昆虫にまで対応。しかも全体と頭部を
分けて認識できるらしい。ゴイスー。

とはいえ、何度も言ってるが、動体にはあんまり効かないので
僕は重要視してない。動物園では重宝するだろうが。

まずはSEL400F28GMで撮影してみる。9504x6336というとてつもない
データ量で、JPGでも36Mある。圧縮RAWなら60Mだ。

そんなデータはとても載せられない。必要に応じてクロップする。
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ISO100 F2.8 1/2000s 

河原の石を撮影。α1とα7RⅤで撮り較べてみた。
1200x1600に切り取ったものを並べてみる。
名称未設定11
2回クリックで等倍。

6100万画素と5000万画素。同じサイズに切り出すと
α7RⅤのほうが望遠効果が強く出る。

トリミング前提の鳥撮りには、画素はいくらあってもいい。
ただし、それに見合う解像力を持つレンズを使うことが前提だが。

連写速度は10コマ/秒。電子シャッターでもパラパラとブラックアウトする。
α1を使い慣れていると、物足りないが、普通に使う分には十分以上だ。
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ISO400 F4 1/8000s ‐0.7EV

遠くの枝のモズ。400㎜でもこのくらいの大きさにしか見えない。
これを、2400x1600までガリガリ削ってみる。
DSC00352111.jpg
2回クリックで等倍。

かなり細かいところまで描写している。暴力的なまでの
画素数の力を見た感じだ。

上空を飛ぶミサゴ。
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ISO400 F4 1/3200s +1.3EV

2400x1600にクロップ。
2回クリックで等倍。
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感心するのはAFがとても素早いこと。
ストレスを感じることはほとんどない。

ただ、背景に引っ張られやすい傾向があって、
この辺はα9やα1とは、アルゴリズムの違いを感じる。
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使っていて、「このカメラは使いにくいなあ」と思った点が一つ。
それは、上限1/8000秒というシャッタースピードだ。(メカ/電子共通)

α1は1/32000sまで対応する。そんなとこ使うか?と思うかもしれない。
しかし、大口径レンズではしばしば1/8000sを振り切ってしまうのだ。

ブレを排除したいから、SSは速いほどいいという考えが染みついている。
なので、めったに絞ることはない。画質とのバランスでISOは640が多い。

別に超望遠レンズでなくても、日中に50㎜F1.4でスナップするときなど
シャッタースピードがほぼ無制限に上げられる仕様はとても便利なのだ。

今回の撮影中は、1/8000sを超えるたびに、ISOを落とさねばならず
イライラした。もちろん、この辺はISOオートにすればどうにでもなるわけだが。

ただ、電子シャッターなのに、なんで上限が8000なのか謎だ。
センサーのスキャンレートのせいなのか?
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ISO400 F2.8 1/5000s +0.3EV

α1のセンサーに較べると読み出し速度が遅いのではないかという
はなしをどこかで聞いた。

しかし、試しにパンニングしながら、静物を撮ったりしたが
ディテールが溶けることもなく、そんなに遅いセンサーという感じはしない…。

撮影していて思ったのは、ブレやピンずれに極めて
過敏なカメラということだ。
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ISO400 F4 1/2500s -0.7EV

このシーンも、サギが動くたびに顔からピンが外れて甘くなって
しまうことが頻発した。α1だと、まず外さない場面だが。
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等倍までクロップ。極めて精緻な描写。
止まりものならこのカメラに優るものなし。

飛び立つ瞬間。
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顔面を等倍クロップ。
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少しでもピンがズレたり、ブレたりすると甘くなる。
ピタリと追尾しないと解像しないのだ。

このあたりは、超高画素機「あるある」と言える。
そういうものだと諦めるしかない。

休みなく測距・連写を続けるα1と較べると、α7RⅤの合焦率が下がるのは
ある意味当然の結果ともいえる。やはり得意分野が違うのだ。

鳥撮りと風景の両方を狙うなら、無理をしてでもα1を選んだほうが良いだろう。
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 FE 50mm F1.2 GM

α7RⅤは、既存のボディに較べて、大幅にEVFの性能が
上がっているらしい…実際、そのようだ。

だが使っているうちに、慣れてしまって、毎回感動したりはしない。

α1やα9のEVFはシャッター半押しで、森や水面にブロックノイズが出る。
とてもフラッグシップ機とは思えないが、これもすぐ慣れる(笑)

ファインダーは大事だが、その先にあるものはもっと大事だ。
次回は50㎜なのに実売28万円という超ド級レンズを試す予定。


戦場ヶ原で鳥探し 灯台下暗し

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS

ヒトのいない野山を歩くことがヤミツキになってしまい
やたらと遠くに出かけております。今回は日光・戦場ヶ原。

「オレは熊が怖くて、誰もいない所はイヤだなあ。」

河原の常連さんからそう脅されてしまいました。
確かに、そろそろ熊が目覚めるころだよねえ。
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環境省・日光ビジターセンターのHPより。
昨年4月のデータです。赤い数字が熊がでたポイント。

熊の目撃はわずかに2件。意外に少ないですね。
これが7月になると…。
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これはヤバい(汗) 森の奥だけじゃなく、ドライブインや展望台のある
大通りでも、バリバリ目撃されてます。

今は3月だし、まだダイジョブよね。きっと。
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赤沼茶屋から、湯川沿いに歩いてしゃくなげ橋まで。
必ずカワガラスに会えるコースであります。

さて、そろそろ繁殖期だしさえずりが聴こえるかな。
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今回も首尾よく見ることが出来たのですが、問題がありまして。
川の中に入って、撮影してるやつがいたんだよね。

ブラインドも張らずに、至近のカワガラスを撮影してる。
多分、巣が近いから逃げないんでしょう。もうアホかと。

ゲンナリして退散。その後、戦場ヶ原を歩いたんですが
これといった収穫なし。諦めて茶屋に戻ってくると「ヒリリリ!」
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うーむ、入口にいたのかレンジャクよ。
ガリガリのアイスバーンを歩き回った僕の苦労はなんだったのかね。

その後、三本松茶屋にクルマを止めて、周囲を歩き回ったんですが
成果なし。一昨年は、駐車場そばから色んな野鳥をみることが出来たのに。

野鳥が大好きなズミの実が今年は少ないと聞きます。
それの影響かしらん。
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そろそろ帰るかなあと、戦場ヶ原の展望台。
すると、フィーフィーと口笛に似たあの鳴き声がする。

どこだ、どこだと探してもいない。
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そしたら、足元にいた(汗)めちゃくちゃ近いんですけど。
そのうち、アトリも出てきて木の実をつつき出した。

展望台ではみんな、キャッキャいいながら記念写真を撮ってる。
僕だけ、展望台の足元を撮ってる…。
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灯台下暗しとはいうけど、まさかここにいるとは
思わないよなあ、さすがに。

しばし、観察して、最後に湯滝へ。
これは、滝を上から見たところ。
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本当は下から見たかったんだけど、いまだに路面凍結にて
道路が閉鎖されてるのです。

滝の上流側は湖になってます。湯の湖。
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ホシハジロ、キンクロハジロなどを眺めました。

戦場ヶ原は、欧米からの観光客が多い印象です。
林道を歩いていると、金髪、碧眼のかたから

「こんにちは!」

と、何度も声をかけられました。

「ハーイ、ハウアーユー? 」

と、返している日本人青年がいまして
おお、いいことだなあと思っていたら

「私たち、オランダから来ました。英語はちょっとダメね。」

と上手な日本語で返事しているカップルがいて
ガクッときました。色んなヒトがいるなあ。


カモは氷上でスケーティングする

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ブログの写真にわざわざ「在庫から」って書いてるヒトいますよねえ。
真面目さがそうさせるんでしょうけど、別にいいのになあって。

いつも見てる人から「アレ、どこで撮ったの?」
なんて聞かれるんでしょうか。

「いや、実は去年のやつで」

なんていちいち話をするのが面倒くさいのかも。
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僕の師匠は、「鮮度が一番」という考えで、
当日に撮った写真しかアップしてません。在庫はしない。

「宵越しのカネは持たねえ」的なカッコよさですけど
これを続けるのはなかなかしんどいと思う。

商売が絡んでない個人のブログだから
別に在庫でも何でもありだと思うんだけど…。
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僕のPCには、アップし損ねた在庫がいっぱいあります。
ほとんどが動画です。

アブラムシが歩く様子を、顕微鏡でみたやつなんかは
すげえ苦労して撮ったんですよねえ。

でも、改めて見てみると、単にキモイだけだったという(汗)

あとは真夏に撮ってそのうち使おうと思ってたら冬になってたとか。
今回は季節外れにならないうちに、慌ててアップしてみる。



カモは氷上でも上手に歩くイメージでしたが、実はそうでもない。
上手にスケーティング出来るまでは、結構転んでます。

画素数はお米 センサーは土

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カメラの画素数=持っている土地だと妄想してみよう。
α1なら3500万。3500万坪をあなたは所有している。

これはドーム球場2500個分に相当する。
ディズニーランドなら230個分だ。

計算してみると、わが故郷・木更津市の1.2倍に相当するようだ。
12万人を擁する地方都市を征服できる。(妄想です)

Z9なら4500万坪。ハッセルなら1億坪だ。
天下統一を考え始めたくなる(笑)
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しかし、スマホの3500万画素とデジカメのそれを
一緒にするのは、ちょっと納得がいかないと思う向きもあるだろう。

ここは発想を変換し、画素数=採れるお米としてはどうか。

スマホのセンサー=家庭菜園
フルサイズセンサー=干潟の大規模田園と考えてほしい。

狭い土地に、ぎちぎちに詰め込んだ稲と、広々とした土地で
たっぷりとお日様を浴びた稲では味がまるで違うだろう。

美味しいコメ=良い画質が欲しいなら、まずは良い土壌から。
なんのこっちゃ…。

さて、刈り取った3500万粒のお米はどれくらいの量になるだろうか。
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お米3500万「粒」はちゃわん何杯に相当するかというと、
毎日3食食べても10年以上かかる計算だ。莫大な量である。

3500万「株」の稲だとすると1万5000年分の食事に相当する。
縄文時代から3食食べ続けても無くならない。

3500万というのは、実はとほうもない数字なのである。

カラーパネルを持った人間に画像をつくらせるとしたら、カナダの人口
全てを動員しないとダメなのだ。

α1は、その情報量を秒20コマ処理する。人間業ではない。
いやもちろん機械がやっているわけですが。


部屋探しは運が半分

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SIDE CORE  "Every day holiday squad" 

息子が一人暮らしをすることになり、物件探しをしました。
僕は引っ越しが大好きなので、さっそく物件探し。

40年前、高校生のとき借りていたオンボロアパート
(1K 風呂無し)は家賃2万円でした。

もう半世紀ちかく経ってるわけで、2、3倍くらいはするんだろうと思ってたんです。
ところが東京23区でも2~3万円の物件がゴロゴロしてます!

新しい建物なら、たとえ1Kでも、WiFi、エアコン、温水便座付きが当たり前。
いや、どうなってんだこの国は。

隣国首都だとワンルームで5万かつ保証金50万くらいが相場なのに…。
2万円の家賃で大家は暮らせるんだろうか??
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青木野枝 「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」 

契約した不動産屋さんに聞いてみると、地方のお客は
物件を見ることなく決める人が結構多いらしい。

今は、間取りの情報だけじゃなく、写真が多数掲載されてますからね。
便利になったもんです。

でも、実際に見ないで決めるのは結構キケンよねえ。

良い物件だと思ったのに、すぐそばに配送センターがあって
トラックが通ると部屋がゆれるとか(汗)最初は地震かと思ったなあ。

駅から近くて便利だと思って即決したら、毎日街宣車が来る(汗)
何でかな?と調べたら、すぐそばに某政党の本部があった。

今でこそ笑い話ですけど、住んでた時は、なかなか…。
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あとは隣人だよね。これは完全に「運」

隣に売れないロック野郎が済んでて、毎日ギターで弾き語りをするとか(汗)
すげえ音痴で、もう絶対売れないよ、と言ってやりたかったなあ。

朝5時に、念仏を唱える老婆とか。毎日それで目が覚める。たまらん。

あと、サイコーの物件だと思って契約したら、地下がカラオケパブで
寝ようとするとまくら越しに歌声が響いてきて寝れないとかねえ。全部実話ですけど。

考えてみると、ヒドイのばっかりに当たってるなあ。引っ越しを重ねるうちに
失敗はすくなくなったけど、わりと「運」もあると思う。

まあ、たいてい、住めば慣れるけどねえ。





プロフィール

panoramahead

Author:panoramahead
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